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第23回 若手育成カンファレンス報告書

 2012年11月2日、第23回若手育成カンファレンスとして、若手研究グループの大柄昭子さん、病院 野田隆政さんの2名より発表が行われました。

「看護の仕事量測定に関する文献検討」
大柄 昭子(病院 看護部)

 看護の仕事量の評価と業務量を適正に把握することは、医療環境を整備する上でも重要な情報となります。その測定方法は、再現性や信頼性の高いものが望ましいのは言うまでもありませんが、国内においていまだ統一されていません。
 大柄さんは、日本における看護の仕事量を定量的に示す方法論を明らかにするために、文献の批判的レビューに取り組まれました。その結果、ほとんどの文献は信頼性と妥当性に関する記述が乏しく、組み入れ可能な文献が1件しかなかったことを報告されました。看護の仕事量の評価と業務量の評価には、他施設との比較は難しい側面があること、そして測定方法の確立が困難であることについて考察されました。また、精神・神経領域の看護の特殊性を仕事量として測定することの課題についても述べられました。

「施術後3年間のデータから見るNIRSを用いた精神疾患の鑑別診断補助の現状および精神疾患の重症度評価の可能性」
野田 隆政(病院 精神科)

 当院では、2009年10月より先進医療「光トポグラフィを用いたうつ症状の鑑別診断補助」の測定が始まり3年が経過しました。専門外来や検査入院を中心に実施されましたが、受診される患者さんは診断が困難な場合や治療抵抗例のように典型的な方は少ないのが現状です。
 野田さんは、3年間に先進医療を受けた800名を検討されました。典型的な症例を対象とした研究では、診断と波形の一致率は6~8割程度であるのに対し、先進医療では4割程度でした。不一致について検討した結果、臨床的にはうつ病である患者さんがNIRSで躁うつ病パターンとなる場合がかなりの割合で含まれていました。この違いが生じる理由を現在研究中ということでした。また、精神疾患の診断は、病状の経過をみて慎重にしなければいけません。さらに、うつ病と診断された患者さんの中にも潜在性の躁うつ病患者さんは含まれていることもあります。NIRSの結果を詳細に検討することで診断補助の有効性が高まるのではないかと、今後の展望を含めてお話しいただきました。

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