TMC事務局
Tel:042-341-2711(大代表)

ホーム教育・研修若手育成カンファレンス > 第25回 若手育成カンファレンス報告書

第25回 若手育成カンファレンス報告書

 2013年1月11日、第25回若手育成カンファレンスとして、若手研究グループ・本田涼子さん、認知行動療法センター・中川敦夫さんの2名より発表が行われました。

「乳児難治てんかんの高密度脳波解析」
 本田 涼子(病院 小児神経科)

 乳児期発症のてんかんは、小児てんかんの中で最も頻度が高く、中でも器質異常に伴う症候性てんかんが約半数を占めています。通常用いられる19chの頭皮電極脳波は空間解像度が乏しく局在診断には十分とは言えません。近年では、空間分解能の高い高密度脳波記録を用いた脳波解析に期待が集まっています。
 本田さんは、乳児難治性てんかん患者を対象として頭皮電極脳波のチャンネル数を83chに増やして高密度脳波記録を行い、非発作時脳波からてんかん性放電の電流源の推定を行いました。対象者自身のMRIを用いて解析することで、電流源は一定の広がりを持ったトポグラフィーとして示すことができました。そして、この結果を脳波と同時に記録した脳磁図(MEG)の電流源解析結果と比較したところ、MEGの解析結果と微妙に異なることが示され、両者の電気生理学的な特性をよく示す結果となりました。

「認知療法・認知行動療法の有効性の確立と普及に取り組む」
 中川 敦夫(認知行動療法センター)

 うつ病は身体疾患と比較しても非常に多い精神疾患の一つであり、うつ病における自殺や休業に伴う社会的損失は大きく、個人・社会へのインパクトは甚大であるといわれています。その一方で、臨床現場では一般には抗うつ薬による薬物療法が主な治療法となっていますが、比較的重くないうつ病に対する抗うつ薬の効果は十分でないことや薬物療法のみで改善しない患者が30%程度いること等から、これらを補完する新たな治療法として認知行動療法が注目されています。
 中川さんは、実証に基づく精神科医療の実践のために、日本国内にとどまらず海外との共同で認知行動療法に関する研究や研修を行っています。日本における認知行動療法に関する研究や研修について、これまでのエビデンスをどのように使い、そしていかにエビデンスをつくるのかを自らの経験を交えお話し頂きました。

[ TOPへ戻る ]