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神尾陽子部長が発達障害の早期支援システムの実装化に貢献

2015年12月08日
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)

このほど、文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の機関誌「STI Horizon」の創刊号(2015年12月1日公開)に、当センター精神保健研究所 児童・思春期精神保健研究部 神尾陽子部長のインタービュー記事が掲載されました。

神尾部長は、科学技術振興機構(JST)-社会技術研究開発センター(RISTEX)の研究プロジェクト代表者として、長期にわたる地域ベースのプロジェクトを手掛け、自閉症の早期診断・早期支援に関するエビデンスを構築し、その後、JST-RISTEX があらたに開始した「研究開発成果実装支援プログラム」においてその成果を全国の自治体に普及してきました。さらにその研究成果を踏まえて厚生労働省が母子手帳の1歳の観察項目に取り入れるなど、広く社会への活用・展開の道すじをつけてきたことについて、高く評価する内容となっています。

わが国の乳幼児健診(1歳6ヵ月)での早期発見の精度が向上すれば、発達障害のある子どもと家族は早くから支援を受けられることとなり、より良い予後が期待できます。また発達障害の早期発見と早期支援の意義は、幼児期だけでなく児童期以降、発達障害に高頻度にあらわれるうつ病や不安障害などのリスクに対して早期から予防的な対応がしやすいという利点もあります。発達障害への早期支援のさらなる社会実装に向けて、現在、児童・思春期精神保健研究部では医療だけでなく教育などさまざまな臨床場面で実施可能な早期支援の標準化に向けてさらなる実証研究を実施中です。

■記事タイトル
科学技術の社会実装・社会イノベーション展開の新潮流
「脳科学研究の成果の社会実装~発達障害の子どもと家族への早期支援システム~」

国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所
児童・思春期精神保健研究部 神尾陽子 部長

(雑誌情報: STI Horizon, Vol.1, No.1より)
科学技術・学術政策研究所ホームページhttp://www.nistep.go.jp/

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