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研究活動 Research Activities

精神薬理研究部には、分子精神薬理研究室(三輪秀樹室長)及び向精神薬研究開発室(古家宏樹室長)が設置され、精神医学、薬理学、神経科学、心理学といった多彩なバックグラウンドを有する研究スタッフが様々なステージの研究を実施しています。具体的には、統合失調症やうつ病などの精神疾患を対象に、神経回路の理解に基づく病態解明と新規治療法の開発研究を進めています。さらに、精神疾患の最適治療戦略の確立を目指した臨床研究を実施しています。実験動物や培養細胞等を対象とした研究から得られた知見が、ベッドサイド、ひいては日常臨床と相互にトランスレーションされて行くことを強く期待しています。

*現在、当研究部では研究ボランティア(研究参加者)の募集を行っておりません。

採用情報 Career Opportunities

*現在、当研究部ではスタッフの募集を行っておりません。

最近の研究紹介 Topics

【成育環境が精神健康に与える影響についての研究】
國石洋研究員の論文「Adolescent social isolation induces distinct changes in the medial and lateral OFC-BLA synapse and social and emotional alterations in adult mice」が2022年6月13日に Neuropsychopharmacology 誌に掲載されました。この研究では、思春期マウスの社会経験の剥奪が、眼窩前頭皮質-扁桃体回路においてシナプス伝達の異常を引き起し、成熟後に社会性の低下や受動的ストレス反応の増加を引き起こす一因となることを明らかにしました。この研究結果は、人間においてもネグレクトなどの不適切な成育環境が成長後に社会生活上の困難さを生じさせる仕組みの解明に役立ちます。さらに、新しい予防・治療法開発を進める上で重要な知見を与えるものとして注目されます。詳細はプレスリリースを御覧ください。


【DEPRESSD Project】
McGill 大学(Brett D. Thombs 教授)が主宰する共同研究グループ「DEPRESSD Project」による論文「Accuracy of the PHQ-2 alone and in combination with the PHQ-9 for screening to detect major depression systematic review and meta-analysis」が JAMA 誌に掲載されました。本論文は、大うつ病の診断性能について、(1)PHQ-2単独利用と(2)PHQ-2とPHQ-9を組み合わせた利用の比較を報告したものです。研究グループには、山田部長と稲垣客員研究員が参画しています。


【SUN☺D Study】
医学雑誌「精神医学」の 2020年 1月号に、特集「SUN☺D 臨床試験のインパクト:日本初の医師主導型抗うつ薬大規模臨床試験から学ぶ」が掲載されました。SUN☺D study は、うつ病の最適薬物治療戦略確立を目指して実施された2,000症例規模の実践的多施設共同無作為化比較試験です。SUN☺D study から得られたエビデンスを日々の診療につなげるために役立てばと期待しています。なお、SUN☺D study のプライマリ解析結果は BMC Medicine 誌に掲載されています。
SUND SUND

【自殺対策研究】
日本自殺予防学会による「The HOPE program standards (英語版)」を公開しています。諸外国においても、救急医療施設を起点とした自殺未遂者支援の輪が広がればと期待しています。


出来事 Timeline

2023年4月1日
【ご挨拶】本年度より、研究部の体制が変更となります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2023年3月31日
【イベント】コスモホールにおいて退職辞令交付式が行われ、山田光彦部長が退官されました。19年間お疲れさまでした。


2023年3月31日
【受賞】2023年3月20日に開催された令和3年度精神保健研究所研究報告会(第34回)において、上條諭志リサーチフェローが青申賞(最優秀発表賞)を受賞しました。今日は、授賞式が行われ金所長から賞状と記念品が贈られました。


2023年3月27日
【イベント】山田部長の退官記念講演会が開催されました。全国から200名を超える参加登録をいただき、まるで巨大な同窓会のような賑やかな会となりました。講演のアーカイブは下記にて限定公開しております。ぜひ、御視聴いただけましたら幸いです。

◎ 山田光彦部長退官記念講演会(アーカイブ)◎
タイトル: Think locally, leverage globally.
日時:2023年3月27日:12時00分ー13時00分
配信:Zoom配信(YouTubeにて限定公開)


講演会のパンフレットはこちらからダウンロードできます。


2023年3月20日
【受賞】令和4年度精神保健研究所研究報告会(第34回)が開催されました。精神薬理研究部からは、三輪秀樹室長が「ZBTB18/RP58 ハプロ不全による知的障害モデルマウスはシナプス機能不全を伴う認知機能障害を示す」、上條諭志リサーチフェローが「マウス発達期小脳プルキンエ細胞の活動抑制による自閉症スペクトラム障害様表現型の探索」というタイトルの発表をしました。

2023年3月14日
【受賞】2023年3月14日に開催された令和4年度NCNP病院研究発表会において、精神薬理研究部OGの石井香織さん(病院薬剤部・薬剤師)の発表「当院におけるクロザピン投与と血中濃度の実態」が最優秀賞(コメディカル部門)を受賞しました。今後の益々の活躍を期待しております。

2023年3月4日-5日
【イベント】日本自殺予防学会による「自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会」が開催されました。今回も、コロナ禍にあってリモート開催となっております。


2023年2月10日
【出版】日本神経科学学会が発行しているニュースレター「神経科学ニュース」の2023年第1号に、 古家宏樹室長の論文紹介記事が掲載されました。このコーナーは、学会機関誌「Neuroscience Research」に発表された研究を紹介するコーナーです。


2023年2月1日
【出版】三輪秀樹室長の論文「The mouse model of intellectual disability by ZBTB18/RP58 haploinsufficiency shows cognitive dysfunction with synaptic impairment」が Molecular Psychiatry 誌にオンライン掲載されました。この論文は、東京都医学総合研究所(岡戸晴生先生のグループ)との共同研究の成果です。本研究により、RP58/ZBTB18ハプロ不全による知的障害の病理機序が、興奮性シナプスの障害である可能性が示唆されました。詳細はプレスリリースを御覧ください。


2023年1月10日
【イベント】精神保健研究所パンフレット2023が発刊されました。今回の対談はエッセイストの阿川佐和子さんです。精神薬理研究部も紹介されております。


2023年1月4日
【ご挨拶】みなさま、令和5年もどうぞよろしくお願いいたします。今日は仕事始めです。お正月に東叡山寛永寺に行ってきました。根本中堂に鎮座するご本尊は、無明の病を直す法薬を与える医薬の仏、薬師瑠璃光如来です。


 
2022年12月19日
【受賞】「第9回昭和上條医療賞(昭和大学医学・医療振興財団)」を山田部長が受賞しました。本顕彰は、地域保健医療の実践及び教育の分野において創造的かつ先駆的諸活動を行い、大きな成果を挙げた個人またはグループを顕彰することを目的としています。足掛け18年に及ぶ「自殺未遂者支援の社会実装プロジェクト」を評価いただくことができました。関係各位のみなさまに御礼申し上げます。


2022年12月17日-18日
【イベント】日本自殺予防学会による「自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会」が開催されました。今回も、コロナ禍にあってリモート開催となっております。


2022年12月8日
【出版】田辺(小林)桃子研究生の論文「Characterization of a WD-repeat family protein WDR3 in the brain of WDR3 hetero knockout mice」が Brain Research 誌にオンライン掲載されました。


2022年12月3日-4日
【受賞】2022年12月3日-4日に開催された第49回日本脳科学会において、國石洋客員研究員(福井大学 子どものこころの発達研究センター)の発表「マウス耳介神経刺激による文脈的恐怖消去学習と内側前頭前野シナプス伝達への効果」が奨励賞を受賞しました。今後の益々の活躍を期待しております。


2022年11月30日-12月3日
【イベント】第96回日本薬理学会年会/第43回日本臨床薬理学会学術総会(同時期開催)がパシフィコ横浜で開催されました。ワークショプ「新規遺伝子治療法の開発:PK/PDの特徴から考える臨床試験実施の工夫」では、昨年の日本臨床薬理学会シンポジウムに引き続き、継続的なセッションを企画することができました。日本のアカデミア発のシーズが順調に臨床使用への道筋にあることは、本当に誇らしいことだと思っております。ご発表いただきました内容はいずれも、病態研究に関心が強い基礎研究者にとっても、開発パイプラインの最先端にいる製薬企業の担当者にとっても、かなり刺激的なものでした。


2022年11月30日-12月3日
【イベント】第96回日本薬理学会年会/第43回日本臨床薬理学会学術総会(同時期開催)がパシフィコ横浜で開催されました。シンポジウム「中枢神経疾患リスク因子あるいは防御因子としての発達期環境と神経回路形成」にて、古家室長が「精神疾患の発症リスク形成におけるグルタミン酸NMDA受容体の時期特異的関与」と題して発表しました。また、國石客員研究員が「思春期の社会経験剥奪は眼窩前頭皮質-扁桃体シナプス機能と社会性・情動行動の異常を引き起こす」と題して発表しました。たくさんの方に関心を持っていただき、活発な議論をすることができました。


2022年11月8日
【イベント】研究開発費ゲノム編集研究班(星野班)の班会議が開催されました。中武研究員が発表を行いました。

2022年11月8日
【イベント】研究開発費精神疾患バイオマーカー研究班(山田班)の班会議が開催されました。三輪室長と山田部長が発表を行いました。

2022年11月4日-6日
【イベント】第44回日本生物学的精神医学会年会、第32回日本臨床精神神経薬理学会年会、第52回日本神経精神薬理学会年会、第6回日本精神薬学会総会・学術集会の4学会合同年会(BPCNPNPPP4学会合同年会)が東京(都市センターホテル、シェーンバッハ・サボー)でハイブリッド開催されました。今回は、中武リサーチフェローがシンポジウム34「動物情動解析の新手法」にて「視覚刺激を利用したマウスの新規ストレスモデル」と題して発表しました。たくさんの方に関心を持っていただき、活発な議論をすることができました。


2022年10月15日-16日
【イベント】日本自殺予防学会による「自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会」が開催されました。今回も、コロナ禍にあってリモート開催となっております。


2022年10月1日
【人事】勝沼るりさん(The University of Queensland)が、科研費研究員として採用されました。AMED山田班で脳画像研究を担当いただきます。

2022年9月18日
【イベント】札幌で開催された日本薬理学会次世代の会で三輪室長が講演を行ないました。

2022年9月5日
【出版】三輪室長が参加した論文「Contribution of astrocytic histamine N-methyltransferase to histamine clearance and brain function in mice.」が Neuropharmacology 誌に掲載されました。この研究は、東北大学のグループとの共同研究です。


2022年9月5日
【出版】三輪室長が参加した論文「Mice Lacking Cerebellar Cortex and Related Structures Show a Decrease in Slow-Wave Activity With Normal Non-REM Sleep Amount and Sleep Homeostasis.」が Front Behav Neurosci 誌に掲載されました。この研究は、筑波大学のグループとの共同研究です。


2022年8月27日-28日
【イベント】日本自殺予防学会による「自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会」が開催されました。今回も、コロナ禍にあってリモート開催となっております。


2022年8月22日
【助成】(公財)神経研究所精神神経科学センターによる2022年度調査研究助成金に、上條リサーチフェローの申請課題「ASDモデルマウスにおける感覚情報処理機構の多領野カルシウムイメージングを用いた解析」が採択されました。

2022年7月25日
【助成】第58回(2022年度)明治安田こころの健康財団研究助成(心理学・医学的研究:子ども(乳幼児期から思春期・青年期まで)に関する精神保健・福祉の領域)に、上條リサーチフェローの申請課題「発達期の小脳活動異常によるASD病態形成過程の解明」が採択されました。

2022年7月24日
【イベント】第14回自閉症学研究会(幹事:神戸大学の内匠透教授)が東京大学でハイブリッド開催されました。國石研究員が「離乳後の社会経験剥奪によるマウス眼窩前頭皮質-扁桃体回路の機能的変化」と題してリモート発表を行いました。

2022年7月14日-17日
【イベント】第19回日本うつ病学会総会/第5回日本うつ病リワーク協会年次大会が大分と WEB とでハイブリッド開催されました。山田部長と川島研究員が『診療報酬評価「救急患者精神科継続支援料」の改訂ポイントから考えるケースマネージャーによる自殺企図患者支援の重要性』と題してポスター発表をリモートで行いました。


2022年6月30日-7月3日
【イベント】NEURO2022(第45回日本神経科学大会、第65回日本神経化学会大会、第32回日本神経回路学会大会)が沖縄で開催されました。一般演題(ポスター発表)では中武リサーチフェローが「前部島皮質のオキシトシンシグナルは社会的ストレスの伝達を仲介する Oxytocin signaling in the anterior insular cortex mediates transmission of social stress in mice」について、國石研究員が「マウス耳介迷走神経電気刺激の文脈的恐怖消去学習に対する効果 The effect of auricular vagus nerve electrical stimulation on contextual fear learning in mice」について発表しました。台風接近の中お疲れさまでした。


2022年6月30日
【出版】國石研究員の論文「Adolescent social isolation induces distinct changes in the medial and lateral OFC-BLA synapse and social and emotional alterations in adult mice」が Neuropsychopharmacology 誌に掲載されました。この研究では、思春期マウスの社会経験の剥奪が、眼窩前頭皮質-扁桃体回路においてシナプス伝達の異常を引き起し、成熟後に社会性の低下や受動的ストレス反応の増加を引き起こす一因となることを明らかにしました。この研究結果は、人間においてもネグレクトなどの不適切な成育環境が成長後に社会生活上の困難さを生じさせる仕組みの解明に役立ちます。さらに、新しい予防・治療法開発を進める上で重要な知見を与えるものとして注目されます。詳細はプレスリリースを御覧ください。


2022年6月16日-18日
【イベント】第118回日本精神神経学会学術総会が福岡と WEB とでハイブリッド開催されました。山田部長と古家室長が、一般演題(ポスター発表)「NMDA受容体NR2Aサブユニットのラット新生仔期における機能阻害は空間作業記憶の発達を障害する」の発表を行いました。


2022年6月4日-5日
【イベント】日本自殺予防学会による「自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会」が開催されました。今回も、コロナ禍にあってリモート開催となっております。


2022年6月1日
【人事】外来研究員(学振PD)の國石洋さんが福井大学子どものこころの発達研究センター脳機能発達研究部門(松﨑秀夫教授)に異動されました。新天地での更なる活躍を期待しております。


2022年5月30日
【出版】神経研究所遺伝子疾患治療研究部の橋本泰昌先生による論文「Brain Dp140 alters glutamatergic transmission and social behaviour in the mdx52 mouse model of Duchenne muscular dystrophy」が Progress in Neurobiology 誌にWEB掲載されました。この論文は、精神薬理研究部との共同研究の成果です。本研究では、恐怖応答遺伝子としても知られるDMD遺伝子の変異が、自閉症スペクトラム様の症状を起こし得ることを明らかにしました。さらには、核酸医薬によるエクソン・スキップあるいはメッセンジャーRNA医薬により、脳ジストロフィンの発現を回復させることで、自閉症スペクトラム様の症状を治療できる可能性が示されました。詳細はプレスリリースを御覧ください。


2022年5月28日-29日
【イベント】第40回日本生理心理学会大会・日本感情心理学会第30回大会 合同大会2022が関西学院大学西宮上ケ原キャンパスで開催されました。古家室長が、一般演題(ポスター発表)「新生仔期NMDA受容体慢性遮断はラットの食餌行動の社会的促進を障害する」の発表を行いました。


2022年4月28日
【イベント】「計算論的精神医学研究会(主催: 前田貴記先生、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室)」が開催され、三輪室長が「統合失調症GABA仮説に基づく動物モデルと妥当性評価指標ーガンマオシレーションとスピンドル波」と題して講演しました。貴重な勉強の機会となりました。

2022年4月22日
【イベント】「薬物・精神・行動の会」設立20周年記念講演会(廣中直行先生)がリモート開催されました。

2022年4月15日
【出版】ACTION-J study の二次解析論文(再企図予測因子についての解析)「Predictive factors for recurrent suicide attempts: Evidence from the ACTION-J study」が PCN Rep 誌に掲載されました。


2022年4月6日
【受賞】2022年3月28日に開催された令和3年度精神保健研究所研究報告会(第33回)において、古家宏樹室長が青申賞(最優秀発表賞)を、小林桃子リサーチフェローが若手奨励賞を受賞しました。今日は、授賞式が行われ金所長から賞状と記念品が贈られました。


2022年4月5日
【イベント】本年度最初の「精神薬理セミナー」が開催されました。今回は、疾病研究第三部に着任されたばかりの土肥栄祐室長をお招きして「脳と免疫」と題して講演いただきました。クチコミのみの告知でしたが、病態生化学研究部をはじめ、多数の皆様にお集まりいただくことができました。研究成果を通して、未来の実臨床を少し見せていただいた気がしています。貴重な勉強の機会となりました。


2022年4月1日
【往来】客員研究員の川島義高先生(明治大学文学部心理社会学科)が、准教授に昇任されました。益々のご活躍を祈念しております。

2022年4月1日
【往来】客員研究員の吉澤一巳先生(東京理科大学薬学部薬学科疾患薬理学研究室)が、教授に昇任されました。益々のご活躍を祈念しております。

2022年4月1日
【人事】外来研究員(DC2)の中武優子さんが、東京理科大学大学院薬学系研究科後期博士課程を終了し、リサーチフェローとして採用されました。


2022年4月1日
【人事】研究生の川島友子さんが、科研費研究員として採用されました。

2022年4月1日
【人事】リサーチフェローの小林桃子さんが昭和大学医学部生化学講座に異動されました。

2022年3月29日
【受賞】2022年3月28日に開催された令和3年度精神保健研究所研究報告会(第33回)において、古家宏樹室長の発表「NMDA受容体NR2Aサブユニットの新生仔期における機能阻害は空間作業記憶の発達を障害する」が青申賞(最優秀発表賞)を受賞しました。今後の益々の活躍を期待しております。

2022年3月29日
【受賞】2022年3月28日に開催された令和2年度精神保健研究所研究報告会(第33回)において、小林桃子リサーチフェローの発表「統合失調症関連遺伝子WDR3の 中枢神経系における発現と機能の検討」が若手奨励賞を受賞しました。今後の益々の活躍を祈念しております。

2022年3月7日-9日
【イベント】第95回日本薬理学会年会が福岡と WEB とでハイブリッド開催されました。今回は、現地参加しました。シンポジウム「新規うつ病動物モデルの発展と今後の課題」では、中武研究員が「社会的敗北ストレス場面の目撃を利用した心理社会的ストレスモデル」と題して講演しました。一般演題(ポスター発表)では、古家室長が「新生仔期のNR2A含有NMDA受容体遮断は成体期の統合失調症様行動を引き起こす」について、國石研究員が「マウス内側眼窩前頭皮質-扁桃体経路のシナプス特性に対する思春期社会隔離および再社会化飼育の影響」について発表を行いました。


2022年3月5日-6日
【イベント】日本自殺予防学会による「自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会」が開催されました。今回も、コロナ禍にあってリモート開催となっております。


2022年2月26日
【イベント】2021年度世界脳週間イベントが開催されました。精神薬理研究部からは、國石さん、小林さん、中武さんらの若手研究者が、NCNP病院の阿部病院長とペアを組んで、インタラクティブセッションに参加した。阿部先生は、フリーラジカルスカベンジャーであるエダラボンの非臨床研究、臨床開発に深く関わってこられました。参加した高校生の皆さんにはとても刺激となったことと思います。


2022年2月25日
【イベント】研究生の早田先生(大分大学医学部)が研究部を訪問されました。

2022年2月24日
【イベント】研究開発費ゲノム研究班(星野班)の班会議が開催されました。中武研究員が発表を行いました。

2022年2月22日
【イベント】早稲田大学人間科学学術院と国立精神・神経医療研究センター(NCNP)が 連携協力に関する協定を締結しております。それに伴い、連携大学院研究部個別説明会を開催し、精神薬理研究部の紹介を行いました。


2022年1月26日
【出版】神経研究所疾病研究第六部の井上由紀子先生による論文「Targeting neurons with functional oxytocin receptors: A novel set of simple knock-in mouse lines for oxytocin receptor visualization and manipulation」が eNeuro 誌に掲載されました。この論文は、精神薬理研究部との共同研究の成果です。


2022年1月21日
【イベント】新しいデジタル倒立顕微鏡 EVOS M5000 Imaging System が導入されました。大切に使用して研究成果に繋げていただきたいと思います。


2022年1月4日
【ご挨拶】みなさま、令和4年もどうぞよろしくお願いいたします。今日は仕事始めです。今年も東叡山寛永寺に行ってきました。根本中堂に鎮座するご本尊は、無明の病を直す法薬を与える医薬の仏、薬師瑠璃光如来です。


 
2021年12月11日-12日
【イベント】第28回ヘルスリサーチフォーラムがWEB開催されました。今回は、山田部長と川島客員研究員が「救急医療を起点とした自殺未遂者支援のエビデンスと社会実装」と題して発表しました。


2021年12月9日-11日
【イベント】第42回日本臨床薬理学会学術総会が仙台でハイブリッド開催されました。今回は、山田部長が、小野寺雅史先生(国立成育医療研究センター 遺伝子細胞治療推進センター)とともにシンポジウム「医療機関がアデノ随伴ウイルス等を利用した遺伝子治療の臨床試験を安全に実施するために」をオーガナイズしました。また、TMCの石塚先生及び中村先生と一緒に「遺伝子治療用製品の開発段階に係る薬事等の特徴と留意すべきポイント」と題して発表しました。今回、PMDAより丸山良亮審査役(再生医療製品等審査部)をコメンテーターに迎えましたが、丸山審査役は当研究部のOBです。


2021年12月9日-11日
【イベント】第42回日本臨床薬理学会学術総会が仙台でハイブリッド開催されました。今回は、山田部長と川島客員研究員がポスター発表「不安を主症状とする精神疾患に対するRiluzoleの効果:システマティックレビューによる検討」をしました。


2021年11月20日
【イベント】D&I科学研究会(RADISH)第7回学術集会がリモート開催されました。ワークショップ②「Psychological First Aid(⼼理的応急処置)の普及と実装(⾏動医学研究部の成田研究員が担当)」において山田部長が指定コメンテーターを務めました。


2021年11月12日
【イベント】元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんが、金所長との対談(精神保健研究所パンフレット2022)のために来所されました。「#スポーツを止めるな」「よわいはつよいプロジェクト」についてお話を伺い、たくさんのアイデアをいただくことができました。


2021年11月12日
【出版】McGill 大学(Brett D. Thombs 教授)が主宰する共同研究グループ「DEPRESSD Project」による論文「External validation of a shortened screening tool using individual participant data meta-analysis: A case study of the Patient Health Questionnaire-Dep-4」が Methods 誌に掲載されました。本論文は、PHQ-9の短縮版を用いた場合のうつ病検出精度を個別参加者データのメタ解析した結果について、外的妥当性を検討し報告したものです。


2021年11月11日
【出版】東京都医学総合研究所睡眠プロジェクトの平井志伸先生、岡戸晴生先生、当研究部の三輪秀樹先生らによる論文「High-sucrose diets contribute to brain angiopathy with impaired glucose uptake and psychosis-related higher brain dysfunctions in mice」が Science Advances 誌に掲載されました。この研究では、思春期における砂糖の過剰摂取が統合失調症や双極性障害発症の新たな環境リスク要因となりうることを、新たなモデルマウスを作製することで実証しました。また、作製したモデルマウスを用いた詳細な検証により、精神疾患には脳の毛細血管障害及び、血中から脳内へのグルコースの取り込み障害が生じている可能性を見出し、前者に関しては実際の患者さんの死後脳においてもその存在の確認に成功しました。詳細はプレスリリースを御覧ください。


2021年10月21日
【出版】三輪秀樹室長による論文「GAD67-mediated GABA Synthesis and Signaling Impinges on Directing Basket Cell Axonal Projections Toward Purkinje Cells in the Cerebellum」が The Cerebellum 誌に掲載されました。


2021年10月21日
【出版】古家宏樹室長による論文「Neonatal blockade of NR2A-containing but not NR2B-containing NMDA receptor induces spatial working memory deficits in adult rats」が Neuroscience Research 誌に掲載されました。


2021年10月18日
【出版】McGill 大学(Brett D. Thombs 教授)が主宰する共同研究グループ「DEPRESSD Project」による論文「Accuracy of the Patient Health Questionnaire-9 for screening to detect major depression: updated systematic review and individual participant data meta-analysis」が BMJ 誌に掲載されました。本論文は、PHQ-9のうつ病検出精度を、100件の論文から集約された4万4503例の個別参加者データのメタ解析で検討した結果を、研究や患者の部分集団別に推定し報告したものです。


2021年10月9日-10日
【イベント】日本自殺予防学会による「自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会」が開催されました。コロナ禍にあって今回もリモート開催です。

2021年9月19日-21日
【イベント】第117回日本精神神経学会学術総会が京都でハイブリッド開催されました。今回は、山田部長と川島客員研究員がeポスター「救急医療機関におけるエビデンスにもとづく自殺未遂者支援の社会実装」を発表しました。オンデマンド視聴は10月4日からです。


2020年7月29日-31日
【イベント】神戸の会場とWEBとでハイブリッド開催された第44回日本神経科学大会/第1回CJK国際会議で、國石研究員、中武研究生がそれぞれポスター発表をおこないました。



2021年7月19日
【出版】ACTION-J study の二次解析論文「Effectiveness of assertive case management for patients with suicidal intent」が Psychiatry Research 誌に掲載されました。


2021年6月26日-27日
【イベント】日本自殺予防学会による「自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会」が開催されました。コロナ禍にあって今回もリモート開催となりました。

2021年5月1日
【人事】上條諭志先生が、リサーチフェローとして着任されました。

2021年4月7日
【受賞】2021年3月15日に開催された令和2年度精神保健研究所研究報告会(第32回)において、國石洋研究員が若手奨励賞を受賞しました。今日は授賞式でした。今後の益々の活躍を期待しております。


2021年4月1日
【人事】上條諭志先生(東京大学大学院医学研究科神経生化学分野)が、研究生として着任されました。実りある研究を進めていただけたらと思います。

2021年4月1日
【人事】中武優子先生が、リサーチフェロー(日本学術振興会特別研究員 DC2)として着任されました。今後の活躍を期待しております。

2021年4月1日
【人事】國石洋先生が、リサーチフェロー(日本学術振興会特別研究員 PD)として着任されました。今後の活躍を期待しております。

2021年4月1日
【人事】関口正幸先生が、客員研究員として着任されました。引き続きご指導をお願いいたします。

2021年3月18日
【出版】精神保健研究所パンフレット2021が発刊されました。精神薬理研究部も大きく紹介されています。


2021年3月16日-17日
【イベント】神経研究所研究報告会が開催され、國石研究員が疾病研究第四部との共同研究について発表しました。コロナ禍にあって今回はリモート開催となりました。

2021年3月15日
【イベント】精神保健研究所研究報告会が開催され、三輪室長と國石研究員が発表しました。コロナ禍にあって今回もリモート開催となりました。

2021年3月13日
【イベント】高校生を対象に世界脳週間イベントが開催されました。コロナ禍にあって初めてのリモート開催となりました。広く全国からお申し込みがあったなど、リモートならではの良さも感じられました。

2021年3月8日-10日
【イベント】第94回日本薬理学会年会が札幌と WEB とでハイブリッド開催されました。今回は、國石研究員、小林研究員、中武研究員3名がポスター発表を行いました。


2021年3月5日
【出版】三輪室長が分担執筆した「Optogenetics: Light-Sensing Proteins and Their Applications in Neuroscience and Beyond (Advances in Experimental Medicine and Biology, 1293)」がSpringer社より出版されました。31章「Multimodal Functional Analysis Platform: 1. Ultrathin Fluorescence Endoscope Imaging System Enables Flexible Functional Brain Imaging」を担当しています。


2021年3月4日-5日
【イベント】第40回日本社会精神医学会がWEB開催されました。川島先生が発表を行いました。

2021年2月20日-21日
【イベント】日本自殺予防学会による「自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会」が開催されました。コロナ禍にあって初めてのリモート開催となりました。

2021年2月14日
【出版】今井必生先生による論文「Behavioral Activation Contributed to the Total Reduction of Depression Symptoms in the Smartphone-based Cognitive Behavioral Therapy: A Secondary Analysis of a Randomized, Controlled Trial」が 「Innov Clin Neurosci」誌に掲載されました。この論文は、薬物治療抵抗性うつ病患者を対象に、モバイル認知行動療法のアドオン効果を検証することを目指した多施設共同による無作為割り付け比較試験(FLATT study)の二次解析結果(行動活性化モジュールの重要性)を報告したものです。


2021年1月13日
【受賞】2020年12月21日に開催された令和元年度精神保健研究所研究報告会(第31回)において、中武優子研究員が若手奨励賞を受賞しました。今後の益々の活躍を期待しております。


2021年1月9日-10日
【イベント】第30回日本臨床精神神経薬理学会が WEB 開催されました。山田部長がシンポジウムS10に登壇し、精神薬理研究部の紹介を行いました。


2021年1月1日
【ご挨拶】みなさま、令和3年もどうぞよろしくお願いいたします。画像は昨年の正月に東叡山寛永寺で薬師瑠璃光如来を参拝した時のものです。


 
2020年12月21日
【イベント】コロナのために延期(当初2020年3月開催予定)となっていた令和元年度精神保健研究所研究報告会(第31回)がWEB開催されました。当研究部からは、古家室長と中武研究員が発表しました。

2020年12月7日
【出版】NCNP Annual Report 2019-2020(センター年報)が発刊されました。精神薬理研究部も大きく紹介されています。


2020年12月7日
【出版】診療報酬「I002-3救急患者精神科継続支援料」の枠組みによる自殺未遂者支援の症例報告「Implementation of evidence‐based intervention for suicidal patients admitted to the emergency department: Implications from our real‐world experience of assertive case management」が 「Psychiatry and Clinical Neurosciences」誌にWEB掲載されました。


2020年12月1日
【人事】研究生の請園正敏先生が、知的・発達障害研究部のリサーチフェローとしてNCNPに戻られました。これからも実りある共同研究を進めていけたらと思います。

2020年11月23日-24日
【イベント】9th IASP ASIA-Pacific Hybrid Conference が台北の会場とWEBとでハイブリッド開催されました。山田部長が「Plenary 9 - Integrating research findings into daily practice: Lessons learned from patients admitted to emergency department after suicide attempts」にて講演を行いました。学会参加者はオンデマンド配信にて12月23日(水)まで視聴可能です。


2020年11月23日
【出版】日本自殺予防学会による「The HOPE program standards (英語)」がバージョンアップされました。諸外国においても、救急医療施設を起点とした自殺未遂者支援の輪が広がればと期待しています。

2020年10月9日(10月23日追記)
【出版】中武優子研究員による論文「Indirect exposure to socially defeated conspecifics using recorded video activates the HPA axis and reduces reward sensitivity in mice」が Scientific Reports 誌に掲載されました。この研究では、心理社会的ストレス場面を撮影したビデオの目撃によりマウスがストレス反応を示すことを世界で初めて明らかとしました。詳細はプレスリリースを御覧ください。


2020年10月8日
【出版】McGill 大学(Brett D. Thombs 教授)が主宰する共同研究グループ「DEPRESSD Project」による論文「An empirical comparison of three methods for multiple cutoff diagnostic test meta-analysis of the Patient Health Questionnaire-9 (PHQ-9) depression screening tool using published data vs individual level data」が Res Synth Methods 誌に掲載されました。本論文は,PHQ-9の診断性能について出版データと個別データを利用したメタ解析結果を比較し,統計学的補正の効果を報告したものです。


2020年10月5日
【イベント】研究所のパンフレット「精神保健研究 2020」用の写真撮影が行われました。


2020年10月1日
【出版】川島義高先生による論文「一般救急医療を受診した自殺未遂患者の特徴」が 「自殺予防と危機介入」誌9月号に掲載されました。


2020年9月28日-30日
【イベント】第116回 日本精神神経学会学術総会が WEB 開催されました。山田部長が「シンポジウム 21: 主体性(Agency)の精神医学におけるトランスレーショナルリサーチ:ニューラルネットワークの統合的理解」に参加しております。オンデマンド配信にて10月31日(土)まで視聴可能です。


2020年9月25日
【出版】川島義高先生による報告「新型コロナウイルス感染拡大状況下における医療従事者のメンタルヘルスとその対策に関連する文献紹介」が 「患者安全推進ジャーナル」誌9月号に掲載されました。


2020年9月17日
【出版】神経研究所疾病研究第四部の橋本興人先生による論文「Early life stress from allergic dermatitis causes depressive-like behaviors in adolescent male mice through neuroinflammatory priming」が Brain, Behavior, and Immunity 誌に掲載されました。この論文は、精神薬理研究部と神経研究所疾病研究第四部(関口正幸研究員)との共同研究の成果です。


2020年9月10日
【出版】中武優子研究員によるマウスの心理的社会敗北場面の目撃による慢性ストレスを検討した論文「The effects of emotional stress are not identical to those of physical stress in mouse model of social defeat stress(Neuroscience Research 誌)」の書誌情報が確定しました。


2020年9月8日
【出版】米本直裕先生の論文「The global distribution of lymphatic filariasis, 2000-18: a geospatial analysis」が Lancet Glob Health誌に掲載されました。


2020年8月31日
【出版】米本直裕先生の論文「Improved outcomes for out-of-hospital cardiac arrest patients treated by emergency life-saving technicians compared with basic emergency medical technicians: A JCS-ReSS study report」が Resuscitation 誌に掲載されました。


2020年8月21日-23日
【イベント】仙台で開催予定だった第50回日本神経精神薬理学会年会・第42回日本生物学的精神医学会年会・第4回日本精神薬学会総会(NPBPPP2020合同年会)が WEB 開催されました。今回は、古家室長がポスター発表を行いました。また、山田部長が「シンポジウム 22: ”仮想”トランスレーショナル・メディカル・サイエンス委員会諮問会議」に企業の研究開発本部長役で出演しております。オンデマンド配信にて8月31日(月)まで視聴可能です。


2020年8月20日
【出版】McGill 大学(Brett D. Thombs 教授)が主宰する共同研究グループ「DEPRESSD Project」による論文「Probability of Major Depression Classification Based on the SCID, CIDI, and MINI Diagnostic Interviews: A Synthesis of Three Individual Participant Data Meta-Analyses」が Psychother Psychosom 誌に掲載されました。本論文は,大うつ病の診断分類について、3つの独立した大型システマティックレビューのデータを組み合わせて解析した結果を報告したものです。


2020年8月8日
【出版】米本直裕先生の論文「Mapping geographical inequalities in oral rehydration therapy coverage in low-income and middle-income countries, 2000-17」が Lancet Global Health 誌に掲載されました。


2020年8月4日
【イベント】コペンハーゲン大学の Michael Brett Lever 博士による国際セミナー「PICK1 in AMPA receptor trafficking: protein kinase interactions and therapeutic applications in neuropathic pain」を Zoom を利用して開催しました。発表は、EMBO Mol Med に発表された Lever 博士の最近の論文の紹介と今後の研究展開についてでした。物理的な距離を超えた有意義な議論ができました。有意義な共同研究に発展することを期待しています。

2020年7月22日
【出版】米本直裕先生の論文「Implementation of nationwide screening of pregnant women for HTLV-1 infection in Japan: analysis of a repeated cross-sectional study」が BMC Public Health 誌に掲載されました。


2020年7月7日
【イベント】NCNP ANNUAL REPORT 2020-2021 用の写真撮影が行われました。


2020年6月29日
【人事】神経研究所疾病研究第四部の関口正幸先生が当研究部に併任されました。実りある共同研究を進めていけたらと思います。

2020年6月16日
【出版】ACTION-J study の二次解析論文「Effect of assertive case management intervention on suicide attempters with comorbid Axis I and II psychiatric diagnoses: secondary analysis of a randomised controlled trial」が BMC Psychiatry誌に掲載されました。


2020年6月9日
【出版】McGill 大学(Brett D. Thombs 教授)が主宰する共同研究グループ「DEPRESSD Project」による論文「Accuracy of the PHQ-2 alone and in combination with the PHQ-9 for screening to detect major depression: Systematic review and meta-analysis」が JAMA 誌に掲載されました。本論文は,大うつ病の診断性能について、(1)PHQ-2単独利用と(2)PHQ-2とPHQ-9を組み合わせた利用の比較を報告したものです。


2020年6月8日
【出版】米本直裕先生の論文「Prevalence and attributable health burden of chronic respiratory diseases, 1990-2017: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2017」が Lancet Respiratory Medicine 誌に掲載されました。


2020年6月6日
【出版】米本直裕先生の論文「Mapping geographical inequalities in childhood diarrhoeal morbidity and mortality in low-income and middle-income countries, 2000-17: analysis for the Global Burden of Disease Study 2017」が Lancet 誌に掲載されました。


2020年6月5日
【出版】SUN☺D study の二次解析論文「Can personalized treatment prediction improve the outcomes, compared with the group average approach, in a randomized trial? Developing and validating a multivariable prediction model in a pragmatic megatrial of acute treatment for major depression」がJournal of Affective Disorders 誌に掲載されました。この研究では、大型の実践的ランダム化比較試験であるSUN☺D studyの個別データを対象に、サポートベクターマシーンによる多変量予測モデルを用いて個別至適化治療の予測を行ない、グループではなく個々の患者ごとに推奨される薬物選択の妥当性を報告しました。


2020年6月1日
【出版】神経研究所病態生化学研究部の堀 啓室長による論文「AUTS2 regulation of synapses for proper synaptic inputs and social communication」が iScience 誌に掲載されました。この研究では、自閉症や知的障害との関連が報告されているAUTS2の機能が、ノックアウトマウスを用いて詳細に検討されました。その結果、認知機能や社会的コミュニケーション能力の発達には、E/Iバランス(適切なスパイン密度)が重要であることが明らかとなりました。この論文は、神経研究所病態生化学研究部(星野幹雄部長)との共同研究の成果です。詳細はプレスリリースを御覧ください。


2020年5月26日
【出版】米本直裕先生の論文「Mapping local patterns of childhood overweight and wasting in low- and middle-income countries between 2000 and 2017」が Nature Medicine 誌に掲載されました。


2020年5月26日
【出版】米本直裕先生の論文「Global Burden of Disease Study 2017 Nonrheumatic Valve Disease Collaborators: Global, Regional, and National Burden of Calcific Aortic Valve and Degenerative Mitral Valve Diseases, 1990-2017」が Circulation 誌に掲載されました。


2020年5月21日
【出版】國石 洋リサーチフェローの論文「Stress induces insertion of calcium-permeable AMPA receptors in the OFC–BLA synapse and modulates emotional behaviours in mice」が Translational Psychiatry 誌に掲載されました。この論文は、神経研究所疾病研究第四部の関口正幸室長との共同研究の成果です。この論文では、ストレスによりマウスの眼窩前頭皮質-扁桃体回路においてカルシウム透過性AMPA型グルタミン酸受容体のシナプスへの動員が引き起こされ、これがストレスによる行動変化(抑うつ反応など)の一因となることを明らかにしたことを報告しています。この研究成果は、うつ病や不安障害などといった様々な精神疾患の病態解明や新規治療法開発に向けた成果として注目されます。詳細はプレスリリースを御覧ください。


2020年5月8日
【出版】米本直裕先生の論文「Synergic interaction between ritodrine and magnesium sulfate on the occurrence of critical neonatal hyperkalemia: A Japanese nationwide retrospective cohort study」が Sci Rep誌に掲載されました。


2020年5月1日
【出版】ACTION-J study の二次解析論文「Hopelessness is associated with repeated suicidal behaviors after discharge in patients admitted to emergency departments for attempted suicide」が Journal of Affective Disorders 誌に掲載されました。


2020年4月1日
【出版】米本直裕先生の論文「Association of Fine Particulate Matter Exposure With Bystander-Witnessed Out-of-Hospital Cardiac Arrest of Cardiac Origin in Japan.」が JAMA Network Open 誌に掲載されました。


2020年3月31日
【イベント】萱島修平研究生(東京理科大学大学院薬学系研究科)が修士過程を終了し研究室から旅立たれました。社会人としての今後のご活躍を祈念しております。


2020年3月25日
【出版】神経研究所疾病研究第四部の竹内絵理先生による論文「Participation of the nucleus accumbens dopaminergic system in the antidepressantlike actions of a diet rich in omega-3 polyunsaturated fatty acids」が PLoS ONE 誌に掲載されました。この論文は、精神薬理研究部と神経研究所疾病研究第四部の関口正幸室長との共同研究の成果です。


2020年3月24日
【イベント】神経研究所所長(疾病研究第四部部長)の和田圭司先生の退官記念講演がありました。四半世紀にわたりご指導いただきましたことを感謝しております。どうもありがとうございました。今後の益々のご活躍を祈念しております。


2020年3月12日
【出版】川島義高先生の論文「A two‐day assertive case management educational program for medical personnel to prevent suicide attempts: a multicenter pre‐post observational study」が Psychiatry Clin Neurosci 誌に掲載されました。精神科救急患者継続支援研修の効果を報告したD/I研究となります。


2020年2月28日
【出版】日本自殺予防学会による「The HOPE program standards (英語)」を公開しました。諸外国においても、救急医療施設を起点とした自殺未遂者支援の輪が広がればと期待しています。


2020年2月5日
【出版】McGill 大学(Brett D. Thombs 教授)が主宰する共同研究グループ「DEPRESSD Project」による論文「Estimating the sample mean and standard deviation from commonly reported quantiles in meta-analysis」が Statistical Methods in Medical Research 誌に掲載されました。


2020年1月27日
【出版】多施設共同研究「薬物依存・薬物性精神病における発症脆弱性に関するゲノム研究:JGIDA group」のバイオリソースを用いた最新の研究成果が、Current Pharmaceutical Design 誌に掲載されました。本論文では、SHATI/NAT8L Promoter Sites のメチル化について報告しています。


2020年1月27日
【出版】「SUN☺D臨床試験のインパクト」と題する特集が、雑誌「精神医学」の最新号(2020年01月号)に掲載されました。SUN☺D study の理解が促されるとともに、臨床研究から得られたエビデンスを日々の診療につなげるために役立てばと期待しています。


2020年1月24-25日
【イベント】大阪で開催された第10回武田科学振興財団薬科学シンポジウムに参加しました。素晴らしい講師陣でとても充実して内容でした。共同研究者や旧知の先生方に加えて、様々な領域の皆さんと交流することができました。


2020年1月20日
【イベント】NCNPで統合失調症研究会が開催され、古家室長が登壇しました。タイトルは「神経発達障害仮説に基づいた統合失調症モデルラットの行動解析」でした。

2020年1月17日
【イベント】川島義高先生の研究室(明治大学)にて、研究課題「救急医療を起点とした自殺未遂者支援のエビデンスと社会実装」についての研究班会議が行われました。


2020年1月1日
【ご挨拶】みなさま、令和2年もどうぞよろしくお願いいたします。薬理学研究の発展を願い、初詣は上野にある東叡山寛永寺で薬師瑠璃光如来を拝んで参りました。



last update 2023.4.1