> 研究活動 >

6NC連携による医療政策研究等を目的としたNDB研究体制構築のための研究(6NC横断的研究推進費課題)

 国立高度専門医療研究センター(NC)はその根拠法で政策提言機能について記されており、重要な疾患について臨床や研究、人材育成の視点から政策提言を行うことが求められています。レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)は疾患に関する政策調査・提言を行う上で重要な情報源であり、NCも含め複数の研究機関が利用していますが、厚生労働省保険局への申請作業、自施設の解析用設備要件等が煩雑であり、また発生状況等を継続的に報告するには強固な基盤を要します。

 この課題では6NC共同でNDB特別抽出データからエビデンスを創出することを目指しています。これまでに解析の基盤整備、申請作業のノウハウの共有、NCにおけるNDB・政策研究の今後のあり方について検討するための、レセプトデータを使った研究について文献検索を行い、スコーピングレビュー等を行ってきました。公共精神健康医療研究部はトランスレーショナル・メディカルセンター、国立精神・神経医療研究センター病院と連携して、神経筋疾患(代謝性ミオパチー、筋ジストロフィー、運動ニューロン疾患、先天性ミオパチーなど)のNDBデータを活用して有病者数、罹患率、診療の質、医療費、特定健診結果との関連等の情報を継続的に解析、公開することを目指しています。また今後は精神疾患のデータ申請も行っていく予定です。

臼田,古野