ようこそ 疾病研究第四部へ

Department of Degenerative Neurological Diseases

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ごあいさつ

   国立精神・神経医療研究センター神経研究所 疾病研究第四部の第4代部長に着任しました橋本唯史です。
   疾病研究第四部は神経疾患の中でも、加齢に伴って中枢神経系を障害するアルツハイマー 病やパーキンソン病、筋萎縮側索硬化症などの神経変性疾患の発症機序解明、予防・治療法開発、さらにこれら疾患の背景となるバイオロジーの理解を目標に日夜研究に邁進しています。
  超高齢化社会を迎えた現代、神経変性疾患の患者数は増加の一途を辿り、その克服は人類喫緊の課題となっております。神経変性疾患の解明には、神経細胞死の理解だけでなく、神経細胞と共に脳を構成する様々なエレメントとの協調性、連動性を理解し、その破綻機序を包括的に解明することが重要となってきます。当部では和田圭司前部長の時代から中枢神経系への幅広い視野を持ち、多角的な研究アプローチを可能とする研究者を育成してきました。新しい疾病研究第四部では、これまでに培われた豊潤な研究土壌の上に、医学者だけでなく、様々な専門分野に習熟したエキスパートと協働することによって全力で神経変性疾患の克服に挑みます。
  私はこれまで岩坪威先生(NCNP神経研究所所長・東京大学大学院医学系研究科教授)、Bradley T Hyman先生(Harvard Medical School・Masschusetts General Hospital教授)の両先生にご指導を受け、病態生化学を専門とするPhDベースの脳神経科学者としてアルツハイマー 病などの認知症において、病因タンパク質が異常性を獲得し、疾患発症を引き起こす機序の解明に取り組んできました。疾病研究第四部の仲間やNCNPの先生方と共に、疾患研究に取り組み、認知症に苦しむ患者さんのいない未来の実現に向け研究を進めていきます。

2021年 9月 1日
疾病研究第四部 部長
橋本 唯史