気分障害センター

気分障害センター

  1. TOP
  2. NCNP病院について
  3. 診療科・部門紹介
  4. 気分障害センター

診療内容・特色

従来から行われている標準的な薬物療法や通電療法(m-ECT)以外にも、他施設では殆ど行われていない

  1. 栄養学的治療(栄養学的アプローチによる栄養補充や食品成分による改善)
  2. 認知行動療法(物事の考え方を変えることで気分の改善を図る)

などの先端的治療(一部は臨床研究段階)に取り組みます。

気分障害のベースに発達障害があるケースや、不安障害やパニック障害、睡眠障害などを合併するケースも多く、これらについても治療を行っていきます。さらに、ご希望に応じて疾患教育、デイケアによるリワーク(復職訓練)など、当センターの資源を活用して診療を行います。早期の完全寛解と社会復帰をめざします。

 うつ病や躁うつ病などで精神科や心療内科の病院、クリニックに通院されている方はもちろん、これまでに精神科や心療内科を受診されたことのない方も、ぜひ受診してください。思春期・青年期の方から、ご高齢の方まで、年齢を問わず、心の健康にご心配のある方は、どなたでも受診していただけます。どうぞお気軽にご相談ください。

スタッフ(専門外来担当医)紹介

功刀 浩
役職

神経研究所疾病研究第三部・部長センター病院精神科医師併任

経歴

専門分野・資格

精神保健指定医、医学博士、日本精神神経学会専門医、日本睡眠学会睡眠医療専門医、日本老年精神医学会専門医・指導医、日本医師会認定産業医、日本臨床栄養学会認定臨床栄養医・指導医、日本臨床精神神経薬理学会専門医・指導医、日本臨床栄養学会NR・サプリメントアドバイザー
専門:生物学的精神医学、精神栄養学

吉田寿美子
役職

臨床検査部 部長

経歴

専門分野・資格

精神保健指定医、医学博士、日本精神神経学会専門医・指導医、日本医師会認定産業医
専門:生物学的精神医学、リエゾン精神医学

住吉太幹
役職

精神保健研究所児童・予防精神医学部・部長
センター病院精神科医師併任

経歴

専門分野・資格

精神保健指定医、医学博士、日本精神神経学会専門医・指導医、日本臨床精神神経薬理学会専門医・指導医

藤井 猛
役職

精神科 医長

経歴

京都府立医科大学、平成10年

専門分野・資格

精神保健指定医
専門:一般精神医学、気分障害、脳画像研究

気分障害とは

うつ病や躁うつ病といった気分の病気を「気分障害」といいます。

うつ病

眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的なストレスや身体的なストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてしまいます。

 薬による治療と合わせて、認知行動療法も、うつ病に効果が高いことがわかってきています。早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。

 うつ病と診断するめやすとして、次のような症状のうちいくつかが2週間以上ずっと続く、というものがあります。ひとつひとつの症状は誰もが感じるような気分ですが、それが一日中ほぼ絶え間なく感じられ、長い期間続くようであれば、もしかしたらうつ病のサインかもしれません。

□ 抑うつ気分(ゆううつ、気分が重い)

□ 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない、性欲がなくなる

□ 疲れているのに眠れない、一日中眠い、いつもよりかなり早く目覚める

□ イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない

□ 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる

□ 思考力が落ちる

□ 死にたくなる

□ 何をするにもおっくうになる

□ 食欲がない

躁うつ病

 現在うつ状態であっても、これまでに極端に調子が良くなって活発になる時期がある場合は、躁うつ病(双極性障害)かもしれません。

 本当は躁うつ病であるのに、特に軽い躁状態は見逃されがちです。軽い躁に気づかず、うつ病と診断を受けている人も少なくありません。うつ病の治療をしてもなかなか治らない患者さんが実は躁うつ病だったということはしばしばあります。

 躁状態のサインとして、次のような症状があります。

□ 睡眠時間が少なくても疲れを感じない、寝なくても元気で活動を続けられる

□ 人の意見に耳を貸さない、態度が横暴になる

□ 話し続ける、お節介になる

□ 次々にアイデアが出てくるがそれらを組み立てて最後までやり遂げることができない

□ 根拠のない自信に満ちあふれる

□ 買い物やギャンブルに浪費する

□ 性的に奔放になる

□ 絶好調と感じている

□ イライラして怒りっぽい、やたらと説教する

予約方法

気分障害外来(初診)について

○初診は下記の曜日、時間で行っております。

月曜 9:30

火曜 13:00

金曜 10:30、13:00

予約方法

① 精神科外来 FAX申込書をダウンロードして下さい。

②「病名・主症状など」の欄をご記入いただき、 「診療科」欄の「気分障害」に☑をご記入の上、FAXを送信して下さい。

FAX送付先:国立精神・神経医療研究センター病院 外来予約センター

        042-346-1681

お問い合わせ先

国立精神・神経医療研究センター病院

電話:042-341-2711(代表) お気軽にご相談下さい

診療に関する注意点

○初診後の、外来通院につきましては、初診と曜日や時間が異なる場合がございます。初診時に医師とご相談下さい。

○初診時は、現在の症状やこれまでの治療歴を詳しく聞き、詳細な問診を行いますので、2~3時間程かかります。ご了承ください。

○初診時に、他院の紹介状がない場合は、特定療養費¥5400をご負担いただきます。

○お持ちいただく紹介状は、すでに精神科や心療内科にかかっておられる方は、かかりつけ医の紹介状をお持ちください。精神科を初めて受診される方は、かかりつけの内科などの紹介状でもけっこうです。

○お薬手帳をお持ちでしたらご持参下さい。

診察の流れと治療について

①初診

・予診(臨床心理士がご相談内容、ご希望などを丁寧にお伺いします)

・診察(気分障害が専門の精神科医が診察を行います)

・採血、心電図(体の状態をチェックします)

②検査

後日、各種検査を行います。

・光トポグラフィー検査(うつ病、躁うつ病など精神疾患の鑑別診断補助のための検査です)

・頭部MRI(脳萎縮、脳腫瘍など脳の器質的な病気の有無を確認します)

・心理検査(記憶力、注意力などの認知機能検査や、うつ症状などの心理検査行います)

③再診

・各種検査結果、治療方針の説明

・薬物療法

・その他の治療

必要に応じて、栄養学的治療、心理教育、認知行動療法などを行います。

 栄養学的治療・・・栄養学的アプローチによる栄養補充や食品成分による改善

 心理教育・・・睡眠などの心理教育を行うプログラムに参加していただきます

 認知行動療法・・・物事の考え方を変えることで気分の改善を図ります

各種検査について

気分障害外来では、下記のような検査を行っています。検査の希望については、初診時に医師にご相談下さい。必ずしも、全ての検査を受ける必要はありません。また、医師の判断によっては、一部の検査を行わない場合もございます。

○光トポグラフィー検査

うつ病、躁うつ病、統合失調症など精神疾患の鑑別診断補助のための検査です。うつ症状のある方に、光トポグラフィー装置のプローブを頭に装着していただき、指定する頭文字から始まる単語をできるだけ多く言う課題(言語流暢性課題)を行っていただきます。検査時間は30分程度です。

○MRI

脳萎縮、脳腫瘍など脳の器質的な病気の有無を確認します。脳の器質的な病気のために、精神症状が生じることがあるため、詳細な脳画像検査を受けていただき、脳の器質的な病気の有無を確認します。検査時間はおおむね30分程度です。

○心理検査

気分障害にかかわらず、精神疾患にかかると、記憶力、注意力などの認知機能が影響を受けることがあるといわれています。記憶力、注意力、遂行機能など、幅広い認知機能の検査を受けていただき、現在の状態を確認します。また、うつ症状などの程度を確認するための面接も行っています。検査時間はおおむね1時間程度です。

○採血

体の状態をチェックします。一般的な採血の他に、甲状腺機能や感染症なども測定します。葉酸、亜鉛、フェリチンなど栄養状態を把握するための成分や、男性ホルモンも測定します。

○心電図

精神科の治療薬によっては、心機能に影響を及ぼす副作用があるものがあります。診断後に薬物療法を開始する前に、心電図の検査を行う必要があります。