パーキンソン病・運動障害疾患(PMD)センター

パーキンソン病・運動障害疾患(PMD)センター

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診療内容・特色

パーキンソン病・運動障害疾患センター(Parkinson disease & Movement Disorder Center; PMDセンター)では、下記の3つをミッションと考えています。

  1. パーキンソン病・運動障害疾患の患者さんに国立精神・神経医療研究センター(NCNP)病院及び研究所等NCNPの総力を挙げて、その疾病だけなく、その疾病をもつ一人の人間である患者さん一人ひとりに適切な最高の医療を提供する。
  2. パーキンソン病・運動障害疾患の新しい治療法、診断法を開発する。
  3. 患者さん、ご家族、医療関係者、国民全体にパーキンソン病・運動障害疾患に関して正しい知識をもっていただけるよう、また研究開発にご協力いただけるよう、公開講座、出版物、ITなどを通じて情報を発信する。

スタッフ紹介

髙橋 祐二の顔写真
髙橋 祐二
役職

特命副院長
脳神経内科部長

経歴

専門分野・資格

神経内科専門医
臨床遺伝専門医
脊髄小脳変性症
遺伝学的診断

弓削田 晃弘の顔写真
弓削田 晃弘
役職

PMDセンター長
脳神経内科診療部医長

経歴

専門分野・資格

塚本 忠の顔写真
塚本 忠
役職

医療連携福祉部医療連携福祉相談室医長

経歴

専門分野・資格

神経内科専門医
認知症専門医
認知症

坂本 崇の顔写真
坂本 崇
役職

脳神経内科診療部医長

経歴

専門分野・資格

神経内科専門医
日本神経生理学会認定医
ジストニア

山本 敏之の顔写真
山本 敏之
役職

脳神経内科診療部医長

経歴

専門分野・資格

神経内科専門医
摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
嚥下障害

向井 洋平の顔写真
向井 洋平
役職

脳神経内科診療部医長

経歴

専門分野・資格

神経内科専門医
姿勢異常、レボドパ・カルビドパ経腸剤、ジストニア

雑賀 玲子の顔写真
雑賀 玲子
役職

脳神経内科診療部医師

経歴

専門分野・資格

日本神経学会専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本認知症学会専門医神経免疫性疾患
認知症

中元 ふみ
役職

脳神経内科診療部医師

経歴

専門分野・資格

鬼頭 伸輔の顔写真
鬼頭 伸輔
役職

第一精神診療部長
臨床心理部長(併任)

経歴

専門分野・資格

精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医

専門
臨床精神医学
ニューロモデュレーション(rTMS、MSTなど)

野田 隆政の顔写真
野田 隆政
役職

精神診療部副部長

経歴

専門分野・資格

精神保健指定医
精神科専門医
パーキンソン病などの精神症状

原 貴敏の顔写真
原 貴敏
役職

身体リハビリテーション部長

経歴

専門分野・資格

日本リハビリテーション医学会専門医・指導医
身体障害者福祉法15条指定医
ニューロリハビリテーション
ボツリヌス療法
高次脳機能障害
脳機能画像

岩崎 真樹の顔写真
岩崎 真樹
役職

脳神経外科診療部長

経歴

専門分野・資格

日本脳神経外科学会専門医
脳神経外科的治療

木村 唯子の顔写真
木村 唯子
役職

脳神経外科診療医師

経歴

専門分野・資格

日本脳神経外科学会専門医
機能的定位脳手術認定医(DBS)
脳神経外科的治療
脳深部刺激術

髙尾 昌樹の顔写真
髙尾 昌樹
役職

臨床検査部長

経歴

専門分野・資格

神経病理学
神経内科専門医
病理診断

都留 あゆみの顔写真
都留 あゆみ
役職

臨床検査部 睡眠障害検査室医師

経歴

専門分野・資格

精神保健指定医
睡眠医学、精神医学
睡眠障害

堀越 勝
役職

CBTセンター特命部長

経歴

専門分野・資格

臨床心理学
認知行動療法

松井 彩乃
役職

総合外科部整形外科医長

経歴

専門分野・資格

北浦 円
役職

薬剤部薬剤師

経歴

専門分野・資格

パーキンソン病薬物療法認定薬剤師(当院資格)
服薬指導

重本 蓉子
役職

放射線診療部医師

経歴

専門分野・資格

後藤 雄一
役職

MGCセンター長

経歴

専門分野・資格

小児科学専門医
小児神経学専門医
臨床遺伝専門医
遺伝学的診断
遺伝カウンセリング

杉本 立夏
役職

外来部遺伝カウンセリング室遺伝カウンセラー

経歴

専門分野・資格

三好 智佳子
役職

看護部専門看護室副看護師長

経歴

専門分野・資格

簾田 歩
役職

医療福祉相談室医療社会事業専門員

経歴

専門分野・資格

皆川 栄子
役職

神経研究所疾病研究第四部リサーチフェロー

経歴

専門分野・資格

神経科学
神経内科専門医
病態解明、診断技術開発

診療実績

1.診療

PMDセンターの診療部は疾患及び病態により以下の5つのグループがあります。
それぞれのグループはたがいに密接に関連、協力していますが、特に嚥下障害グループはすべての疾患グループにかかわっています。

パーキンソン病・パーキンソン症候群グループ

パーキンソン病、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、多系統萎縮症(特に線条体黒質変性症;MSA-P)などが対象です。運動症状のみならず、抑うつ、不安、睡眠障害や、腰曲がりなどの姿勢障害などにも対応しています。
初期には、正確な診断、適切な薬の種類と量の選択、リハビリテーション、疾患の正しい知識を得ていただくことが重要です。短期入院により、適切な薬の量を決定するために必要に応じてL-dopa の血中濃度と症状の変化を評価するL-dopa testや、ご自宅でのリハビリテーションの指導、疾患を正しく理解していただくための教育などを行っています。
その後も、疾患の状態に合わせ、経過の評価とそれに合わせてその時必要な医療の選択、リハビリテーション指導などのために、外来診療とともに、定期的な短期評価入院をお勧めしています。特にパーキンソン病でウエアリングオフ現象や不随意運動が出現している方にはL-dopa testにて、薬の効果と症状との関連を評価し、薬剤調整を適切に進めることができます。
また、パーキンソン病認定薬剤師の認定資格を付与するためのトレーニングや評価を行い、パーキンソン病の薬物治療に精通した薬剤師の育成に努めています。
パーキンソン病や不随意運動症では必要に応じて、脳外科的治療(脳深部刺激術など)も行い、術後の刺激調節や薬剤調整を脳神経外科と脳神経内科が共同で行っています。
睡眠障害や不安のためにパーキンソン症状が悪く見えることも多いので、これに対しても睡眠障害センターや認知行動療法センターと連携した専門的治療も進めています。

レビー小体型認知症グループ

パーキンソン症状と共に認知症状、幻覚、妄想などの精神症状が出現しやすいため、脳神経内科と精神科の協力が不可欠です。患者さん及びご家族のQOLの向上をめざし、適切な治療を選択しています。

小脳失調症・ハンチントン病グループ

多系統萎縮症などの孤発性の小脳失調症とともに、マチャド・ジョセフ病など遺伝性の脊髄小脳変性症、ハンチントン病などが対象です。小脳症状、自律神経症状、その他いろいろな症状の組み合わせがあるので、正確な診断とともに、その時々の症状を評価したうえで適切な薬剤の選択やリハビリテーション等とともに、社会資源の活用のご紹介も含め、一人ひとりの状態に合わせた医療を提供いたします。
マチャド・ジョセフ病、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA)、ハンチントン病などの遺伝性疾患では、遺伝相談が大変重要です。診療科と遺伝カウンセリング室が一体となって対応しています。

ジストニアグループ

痙性斜頸、眼瞼スパスムなどへのボツリヌス治療の他、パーキンソン病グループと共同して、パーキンソン病関連疾患の姿勢異常(腰曲がり、頸下がりなど)に対する治療を行っています。ジストニアは精神的ストレスの影響を受けやすいので、認知行動療法(CBT)も進めています。

嚥下障害グループ

パーキンソン病を始めとする運動障害疾患では、嚥下障害は大変重要です。このグループではNST(栄養サポートチーム)と協力して、嚥下障害の評価とともに、嚥下指導、食形態の選択、さらに必要なら胃ろうなども含め、ご本人、ご家族のご希望を伺いながら、最も安全かつ適切に栄養が摂取できるように工夫しています。

2.臨床研究

現在、当センターでは以下のような臨床研究を進めています。

  1. パーキンソン病の薬物動態に関する研究
  2. パーキンソン病の不安、抑うつに対する認知行動療法(CBT)の開発
  3. パーキンソン病、レビー小体型認知症の幻覚等精神症状の実態とその治療についての研究
  4. パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺の早期診断、経過評価のためのバイオマーカー検索についての研究
  5. パーキンソン病のオーダーメイド医療確立のための研究
  6. パーキンソン病の自然歴に関する前向きコホート研究
  7. パーキンソン病・不随意運動における脳深部刺激療法の刺激条件最適化に関する研究
  8. パーキンソン病発症予防のための運動症状発症前biomarkerの探索研究

PMDセンターではパーキンソン病の治験・臨床研究を進めるため生前同意に基づくブレインバンク(https://www.brain-bank.org/)の推進にも力をいれております。