
パニック障害
パニック障害とは
パニック障害は、場所や時間に関係なく、突然起こる動悸、胸の痛み、息苦しさ、めまいといった身体症状と、このまま死んでしまうのではないかという強い恐怖を伴う発作が繰り返し起こることによって特徴づけられる疾患です。パニック発作とよばれるこのような身体症状、恐怖感はとても強いものなので、患者さまはパニック発作に襲われた場面を避けたり、またパニック発作が起きたらどうしようと心配したりすることで、生活に支障をきたします。
パニック障害に対して、抗うつ薬による薬物治療や、認知行動療法、自律訓練法といった心理療法が有効であることが示されています。お困りの症状がある方は専門機関にご相談いただければと思います。
パニック障害の症状
パニック障害の診断は、以下のような症状を示すパニック発作が、1か月のうち数回以上みられる場合につけられます。
- 心臓がドキドキすること
- 手のひらや全身に汗をかく
- 息苦しさ、窒息しそうな感じ
- 胸の痛みや圧迫感、不快感
- 気持ち悪さや吐き気
- めまい、ふらつき、気の遠くなるような感じ
- 現実感が失われる感じ
- 自分をコントロールできない恐怖や気が狂う恐怖
- このままでは死んでしまうという恐怖
- しびれ感、冷たい感じや火照った感じ