多発性硬化症センター

多発性硬化症センター

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多発性硬化症センターの特色

多発性硬化症(MS)および視神経脊髄炎(NMO)は厚生労働省の指定する特定疾患で、日本国内の患者数は約2万人と推定されています。MS、NMOは代表的な神経難病ですが、研究の進歩は著しく、治療法も格段に進歩しています。MSセンターでは、脳神経内科、精神科、放射線科、内科、脳神経小児科の医師と、免疫学や神経科学の研究者が連携して、世界のお料を変えるような情報を発信することをモットーに、国際的に認知される成果を出し続けることを使命としています。
代表例は、NMOに対する抗IL-6受容体治療の開発で、論文は2019年医学会の最高峰ニューイングランド医学雑誌に掲載されました。
また、最近では英国のランセットで、MSの新たな分類に関する提言を行っております。新薬の医師主導治験も積極的に進め、内外から注目を集めているのが当センターです。患者さんや医師に直接語りかける市民公開講座や講演会も色々企画しています。

多発性硬化症センターの診療内容

MS再発や増悪時などの急性期治療はより早期かつ適切に行うことが重要です。患者さんの生活の質を上げるために、入院治療だけでなく外来通院でのステロイドパルス療法を行っています。また、血液浄化療法も積極的に行っています。

再発も症状進行もMRO画像の悪化もない状態(Noevidence of disease activity-3:NEDA-3)の維持を目標にして、国内承認薬の効果を最大限に引き出す治療を心がけています。また難治例に対して、神経研究所免疫研究部との連携により、新たな薬剤を開発する研究も進めています。
また、精神症状や痛み・しびれなどの治療実績があります。新薬の臨床治験にも積極的に取り組み、MSと近い関係にある視神経脊髄炎(NMO)やMOG抗体関連疾患(MOGAD)、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)、さらには筋痛性脳脊髄炎(ME/CFS)の診療にも力を入れています。

<筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群に関する問い合わせ>
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群に関する問い合わせは、下記にご連絡いただきますようお願いいたします。

≪連絡先≫
国立精神・神経医療研究センター病院
多発性硬化症センター ME/CFS担当宛

<次の情報について記載をおねがいいたします>
・氏名(ふりがな)
・年齢と性別
・生年月日
・住所、電話番号
・簡単な病歴(いつからどのような症状がありましたか?現在通院中の病院や診断名など)

<多発性硬化症センターでの診療をご希望の方へ>

外来予約センター(電話:042-346-2190)を通して予約をお取り下さい。

予約方法
・MSやNMOの診断を受けられた患者様は、MSセンター所属医師への診察を希望する旨をお伝えください。

脳神経内科
• MSセンター外来初診の診察時間は30分ですので、遠方から一度だけお越しになる患者さん、質問されたいことが多い患者さんは、1時間以上の診察時間が約束されているセカンドオピニオン外来を活用していただければ幸いです。セカンドオピニオン外来は通常の診察枠とは異なる診察日、時間帯に設定されています。

セカンドオピニオン外来
• MSセンターでは臨床と研究を並行して進めていますので、研究のために血液の提供などをお願いすることがあります。
• MSセンターでは脳神経小児科と連携し、診療を行っております。下記の新患外来枠をご利用ください。

MSセンター専門医診療体制

新患外来
14:30~15:00 佐藤(和)
13:00~14:00 山村
13:00~13:30 山村
11:00~11:30 林
15:00~15:30 岡本
11:30~12:00 齋藤(脳神経小児科)
13:00~13:30 山村

スタッフ紹介

山村 隆の顔写真
山村 隆
役職

神経研究所 特任研究部長

経歴

医学博士
日本神経学会専門医
国際神経免疫学会(ISNI)理事

専門分野・資格

神経内科学
神経免疫学
トランスレーショナルリサーチ

佐藤 典子の顔写真
佐藤 典子
役職

病院 放射線診療部 部長

経歴

日本医学放射線学会診断専門医
日本医学放射線学会研修指導者
日本磁気共鳴学会評議員
日本神経放射線学会評議員

専門分野・資格

神経放射線診断医
第1種放射線取扱主任者

岡本 智子の顔写真
岡本 智子
役職

病院 副脳神経内科診療部長 

経歴

医学博士
日本神経学会専門医・指導医
日本臨床免疫学会免疫療法認定医
日本神経学会代議員
日本末梢神経学会評議員
日本神経免疫学会評議員
日本多発性硬化症ネットワーク理事
日本多発性硬化症協会医学顧問
難病指定医

専門分野・資格

神経内科学
神経免疫学
神経生理学

林 幼偉の顔写真
林 幼偉
役職

病院 脳神経内科 医師

経歴

日本神経学会専門医・指導医
日本内科学会認定医
日本アフェレーシス学会認定医・評議員
難病指定医

専門分野・資格

神経内科学
神経免疫学
免疫学

佐藤 和貴郎の顔写真
佐藤 和貴郎
役職

トランスレーショナル・メディカルセンター 開発戦略室 長
免疫研究部 併任研究員

経歴

医学博士日本内科学会認定内科医・指導医
日本神経学会専門医・指導医
日本神経免疫学会免疫療法認定医・評議員
日本多発性硬化症協会医学顧問
難病指定医

専門分野・資格

神経内科学
神経免疫学
トランスレーショナルリサーチ

雑賀 玲子の顔写真
雑賀 玲子
役職

病院 脳神経内科 医師

経歴

日本神経学会専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本認知症学会専門医

専門分野・資格

神経免疫性疾患
認知症

勝元 敦子の顔写真
勝元 敦子
役職

病院 脳神経内科医師

経歴

日本神経学会専門医・指導医
日本内科学会認定内科医・指導医
総合内科専門医
難病指定医

専門分野・資格

神経内科学
神経免疫学

野田 隆政の顔写真
野田 隆政
役職

病院 第一精神診療部 医長
脳病態統合イメージングセンター  臨床脳画像研究部 臨床光画像研究室 室長

経歴

医学博士
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
日本臨床薬理学会特別指導医

専門分野・資格

臨床精神医学
リエゾン精神医学
精神生理学

齋藤 貴志の顔写真
齋藤 貴志
役職

病院 脳神経小児科 医長

経歴

日本小児科学会専門医
日本小児神経学会専門医

専門分野・資格

小児神経科学

大木 伸司
役職

神経研究所 免疫研究部(疾病研究第六部併任)室長

経歴

薬学博士
日本神経免疫学会評議員
日本神経化学会評議員

専門分野・資格

免疫学
神経免疫学
病態免疫学

研究部門:神経研究所 免疫研究部

Ben Raveney、松岡貴子、金澤智美、蓑手美彩子、竹脇大貴、佐久間啓、天野永一朗、堀内碧

診療実績

多発性硬化症と視神経脊髄炎を合わせ、500-600名の定期通院患者を診療しています。また、年間およそ100名の外来新患やセカンドオピニオンと約300名の入院患者を診療しています。急性期治療や難治例に対する維持治療として、血液浄化療法の施行に力を入れ、日帰り入院での実施も含め、2021年度は年間約1200件(約半数は日帰り入院)実施しました。

疾患修飾薬の導入実績や実施中あるいはこれまでに実施した臨床治験は下記の通りです。

疾患修飾薬の導入実績

疾患修飾薬商品名導入患者数
インターフェロンβ ベタフェロン®
アボネックス®
160人
グラチラマー酢酸塩 コパキソン® 150人
フィンゴリモド ジレニア®
イムセラ®
99人
ナタリズマブ タイサブリ® 88人
フマル酸ジメチル テクフィデラ® 212人
シポニモドフマル酸塩 メーゼント 54人
オファツムマブ ケシンプタ 148人

(2022年12月現在)

臨床試験(赤は現在進行中)

省略名試験名対象疾患
ナタリヅマブ皮下注射製剤 日本人の再発寛解型多発性硬化症患者を対象にナタリズマブ(BG00002)を反復皮下投与したときの有効性、安全性、薬物動態及び薬力学を評価する非盲検単群第III相試験 多発性硬化症
フマル酸ジロキシメル アジア太平洋地域の再発型多発性硬化症患者を対象にDiroximel Fumarate(BIIB098)の安全性、忍容性及び薬物動態を評価する多施設共同非盲検単群第III相試験 多発性硬化症
BTK阻害薬 再発型多発性硬化症患者を対象としたSAR442168とteriflunomide(Aubagio®)を比較する第Ⅲ相、ランダム化、二重盲検、有効性及び安全性試験(GEMINI 1) 多発性硬化症
Efgartigimod PH20皮下注射製剤 慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)成人患者を対象としたEfgartigimod PH20 SCの有効性、安全性及び忍容性を評価する第2相臨床試験 CIDP
TAK-771皮下注射製剤 日本人慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)患者及び多巣性運動ニューロパチー(MMN)患者を対象としたTAK-771の維持療法における有効性、安全性及び忍容性を評価する第3相試験 CIDP/MMN
OCH 健康成人及び多発性硬化症患者を対象とした免疫修飾薬OCH-NCNP1の早期探索的臨床試験 多発性硬化症
タイサブリ® 日本人の再発寛解型多発性硬化症患者を対象としたBG00002の安全性及び有効性を評価する多施設共同非盲検長期継続投与試験 多発性硬化症
コパキソン® Copolymer 1の再発寛解型多発性硬化症(RRMS)に対する第Ⅳ相試験 多発性硬化症
BG-12
テクフィデラ®
アジア地域及び他の国々の再発寛解型多発性硬化症患者を対象にBG00012 の有効性及び安全性を評価する多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験 多発性硬化症
NPB-01(献血グロベニンI) ステロイドパルス療法により十分な治療効果が得られなかった抗アクアポリン4抗体陽性の視神経脊髄炎関連疾患患者を対象としたNPB-01の前期第Ⅱ相探索試験(パイロット試験) 視神経脊髄炎
ファンピリジン 日本人多発性硬化症患者を対象に、Fampridine-PR(BIIB041)を経口投与した際の安全性及び有効性を評価する多施設共同二重盲検プラセボ対照並行群間試験及び安全性を評価する非盲検延長試験 多発性硬化症
SA237 視神経脊髄炎(NMO)及びNMO関連疾患(NMOSD)患者に対して、SA237をベースライン治療に上乗せ投与した際の有効性及び安全性を評価する多施設共同第Ⅲ相ランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験 視神経脊髄炎
BAF 二次進行型多発性硬化症患者を対象にSiponimod(BAF312)の有効性及び安全性を評価する多施設共同、ランダム化、二重盲検、並行群間比較、プラセボ対照、可変投与期間試験 多発性硬化症
エクリズマブ 再発性視神経脊髄炎(NMO)患者に対するエクリズマブの安全性と有効性を評価するためのランダム化、プラセボ対照、二重盲検、多施設共同臨床試験 視神経脊髄炎

<お知らせ>

NCNPの免疫研究部の研究者は、筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME・CFS)の神経免疫疾患としての側面に焦点を当てた研究を継続してまいりました。
内外の研究成果に基づき、さまざまな難治疾患で適用が確立している、B細胞を標的とする医薬 Rituximab(抗CD20モノクローナル抗体)のME・CFSにおける安全性と有効性を検証する医師主導治験の実現可能性を検討してきましたが、この度、NCNPのIRBで我々の提案する治験プロトコルが承認されました。
まだ調整が必要な事項はありますが、治験を進めるために準備を進めて参りますのでよろしくお願い致します。
なお申し訳ありませんが、個別のご質問にはお答えできないことをご理解いただければ幸いです。

<患者講演会>

多発性硬化症センターでは、定期的に患者さまや患者さまのご家族を対象とした患者講演会を開催しております。多発性硬化症・視神経脊髄炎・筋痛性脳脊髄炎に関する最新の情報を直接患者さまにお届けする貴重な機会と考えております。NCNP病院での臨床活動や神経研究所での研究活動を含むプログラムとなります。皆さまの多数のご参集をお待ちしております。

次回開催予定については、NCNP病院からのお知らせをご覧ください。

過去の開催プログラムは以下のリンクをご覧ください。