第8期障害福祉計画の精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築に係る
成果目標の見直しに資する研究(厚生労働科学研究費補助金)
自治体職員が学ぶはじめての「にも包括ロジックモデル」
「ロジックモデル」という言葉を最近よく見聞きしませんか?
障害福祉計画作成に向けた基本指針においても、「障害福祉等関連情報等の利用やロ ジックモデル等のツールの活用、各地方公共団体において実施している EBPM や PDCA に関する取組等、実効的な計画の策定を行うよう努めること」と記されています。
では、「ロジックモデル」は何のために、どのように活用するのでしょう。
ロジックモデルを活用する最大のメリットは、そもそもこの施策・事業を行うのは何 のためだったか、実施したことで効果があったか、どのような効果がどれくらいあった か(ありそうか)を考えることができることです。忙しい日々の中で業務を行っていると、 つい「実施する」ことが目的となってしまい、何のために実施しているのかを忘れてし まいがちです。そんな時にロジックモデルを眺めると、我が街の住民にこのように暮ら して欲しくてやっているんだった!と気づくことができます。計画を立てる際や、実際 に実行する際に、我が街がどうあって欲しいか、ここに住む住民や精神障害をもつ人に どのように過ごして欲しいか、まずはこれら目指す姿(ビジョン)を描き、そのために 何をする必要があるのかを考えることがとても重要です。
また、事業や施策を評価することも求められると思いますが、「○○事業を何回やった、 何人の人が参加してくれた、めでたし、めでたし!」と終わらせていませんか?何のた めにやっているかを意識すると、この事業を○回して、〇人参加したことで、地域や住 民がどうなったか?を知りたくなるのではないでしょうか。
このガイドでは、「にも包括」の構築に向けた取組を効率的・効果的に進めるために、 ロジックモデルとは何か、またどのようにロジックモデルを活用したらよいかをまとめ ました。今回はロジックモデルを作成するのではなく、ロジックモデルに我が街を当て はめることで、現在の取組が目指す姿を意識して行えているかを確認することと、現状 の取組状況を把握することを目指すガイドとなっています。
本ガイドの構成は、“基本を学ぼう!”ということで、「にも包括」やロジックモデル、 また「にも包括ロジックモデル」の全体像を把握し、次に“やってみよう!”として、「に も包括ロジックモデル」に我が街を投影してみる方法と、実際に取り組んでいただいた 自治体の事例を紹介しています。順番に読むと一通り把握できるようになっていますし、 読みたいところから読んでいただいても構いません。
みなさんの取組を「にも包括ロジックモデル」と照らし合わせることで、施策や事業 をやりっぱなしにせず、関係者が一緒に目指す姿を向いて、効果を最大限に引き出せる 取組となるよう願っています。
研究代表者 黒田直明
分担研究者 森山葉子
分担研究者 岡田隆志
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