
就労支援について
はじめに
精神リハビリテーション部では認知行動療法センターと連携して、「仕事場面に焦点化した認知行動療法」と「職場連携」を中核としたリワークデイケア(復職支援のための認知行動療法プログラム)を行っています。
プログラムに通いながら生活リズムを整え、復職にむけて困っていることや悩んでいることを一緒に解消しませんか?休職を繰り返している人、長期休職している人も、一緒にその原因を探っていきましょう。

<リワークデイケアの紹介動画>
リワークデイケアの目的
■復職に向けた準備を整える
規則正しい通所で生活リズムを改善しつつ、有酸素運動やストレッチなどのプログラムに参加することで、身体を動かす感覚を取り戻します。そして、他の参加者と交流を図ることで刺激を受け、孤立感を和らげていきます。
■復職後の再発への対処
症状が安定した段階で、客観的に自分を振り返ったり、ストレス場面に遭遇した際にどう対処したらよいのかを考えて、策を練ることはとても大切です。「認知行動療法」を活用して、自分を客観的に見る(観察する)力を身に付け、ストレス対処能力を高めていきましょう。
(※) 「認知行動療法」とは、現実の受け取り方やものの見方(認知)に働きかけたり、問題解決に向けた対処を行ったりすることで、ストレスを軽減する治療法です。
リワークデイケアの特徴
■症状の客観的評価と復職の可能性
うつ症状がどの程度良くなっているのか、復職できる準備がどの程度整ってきているのかを自分で評価することは、なかなか難しいものです。スタッフが客観的に観察・評価し、定期的な個別面談を行うことで、現状や症状をフィードバックします。
■復職時のコーディネート
復職を成功させるためには、「復職したい」という明確な意志が必要ですが、それに加えて、主治医や産業医・産業保健スタッフ、人事担当者などの意見をすり合わせることも大切です。支援開始時・終了時にコーディネート面談を行うことで、ご本人を中心に、職場と医療の両スタッフが連携して復職を目指していきます。