第17回多職種で支える総合てんかんセンター

第17回
多職種で支える総合てんかんセンター

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2023.4.21
多職種で支える総合てんかんセンター

 NCNPの総合てんかんセンターは、てんかんを診療する医師(主に小児科・精神科・脳神経外科)だけでなく、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、検査技師、心理士、リハビリテーション科のスタッフなど、多くの職種がチームとなって診療を支えています。総合てんかんセンターとして定期的に会議を行い、情報交換などをしています。

 2023年2月にJEPICA(てんかん協議会年次集会)が行われ、当院でてんかん支援コーディネーターとして活躍しているスタッフも参加しました。参加後の感想とコメントをご紹介します。
てんかん診療支援コーディネーターとは医療側と患者さんをつなぐ役割をもつスタッフです。NCNP病院をはじめ「てんかん支援拠点病院」では、「てんかん診療支援コーディネーター」を配置しています。

<医療ソーシャルワーカー 原静和>
 オンラインを活用することにより遠方の支援者、複数の支援者と継続的に会議を開催することができた症例の発表をしました。オンラインのみならず、地域でも継続した支援ができるよう、てんかん診療支援コーディネーターとしての活動を積み重ねていきたいと思います。

<病棟薬剤師 中江美乃梨>
 てんかん診療支援コーディネーターの実態調査についてアンケート結果を発表しました。コーディネーターによる支援が患者さん、家族から求められている一方で、まだコーディネーターについて知らない患者さんや医療者も少なくないことが分かりました。活動のなかで薬剤関係の質問を受けることが多くあるので、コーディネーターとしてどのように効果的にかかわれるかを考える必要があると感じました。

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<脳神経外科心理士 小路直丈>
 心理職育成部会に参加するとともに、最終日には多くの方が参席されている中で、「てんかんセンターにおける心理職の現状と課題」について発表しました。てんかん診療現場での心理職の役割についてはまだ十分理解されているとは言えません。医療者、患者さんに心理職の役割や心理支援の効果、有効性を知ってもらうことで、診療チームの一員として認知されるよう努めていきます。

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文責 住友典子

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