第20回10月はてんかん月間

第20回
10月はてんかん月間

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2023.10.25
「10月はてんかん月間」

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10月はてんかん月間(日本てんかん協会のページへ)です。

てんかん学会とてんかん協会が協力して行っている「てんかんを正しく理解する」ことを啓発する月間です。
10月は、日本てんかん協会が設立した月であり、日本てんかん学会が初めて学術集会が開催された月だそうです。

てんかんを持っている人、日常的に関わる人、関わらない人みなさんに知っておいてほしいことが、日本てんかん学会と日本てんかん協会より発表されていますのでお示しします。

<てんかんを正しく理解するために>

1. てんかんはもっとも多い中枢神経疾患の一つであり、日本では100万人が罹患し、毎年5万人が新たに診断されている。

2. てんかんはあらゆる年齢で、性差を問わず発症するが、乳幼児と高齢者の発症率がもっとも高い。

3. てんかんは慢性疾患であり、長期間の医療を必要とする。

4. てんかんは、治りやすいものから、容易に発作が止まらずさまざまな合併症を併発するものまで、その予後は多彩である。

5. 70~80%の人で適切な医療により発作がなくなるが、医療体制の不備により、少なからぬ人が適切な医療を受けられないでいる。

6. てんかんは、身体的、心理的、社会的、経済的に深甚な影響を及ぼす。これらの影響への対策は十分ではない。

  ・身体的影響とは、外傷や骨折、死亡などのリスクである。

  ・心理的影響とは、発作の不安、周囲の無理解や偏見によるものである。

  ・社会的影響とは、移動、教育、雇用、法制度による制限・差別である。

  ・経済的影響とは、患者の経済的負担、医療経済への負担、低雇用の経済的損失である。

7. てんかん医療のコストは、適切な医療体制、医療教育および啓発により、削減可能である。

8. てんかんの予防、診断、治療、心理社会的側面に関する研究費は、不十分である。


みなさん、ご存じでしたでしょうか?

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