第30回「てんかんとともに生きる」

第30回
「てんかんとともに生きる」

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2025.02.20
「てんかんとともに生きる」

 てんかん発作は、一人ひとりの症状が異なります。そこで、症状に合わせて安全に生活できるような工夫が必要です。
 例えば、転倒する発作、意識が減損する(発作時の記憶がなくなる)発作などは、受傷(ケガをする)リスクが高くなります。こういった発作を持つ場合は、移動は階段よりエレベーターを選ぶ、入浴時には一人で浴槽に浸からない、 作業をするときは椅子に座って行う、などのちょっとした工夫をすることで、受傷を防ぐことができます。
 また、発作が起こりやすい時間帯や状況(眠気、疲れ、ストレスなど)を知ることで、生活での注意点がわかり、発作のコントロールにもつながります。
 大切なのは、その人に合った工夫を考えることであり、必要以上に制限せず、発作があることを特別視せず、発作とともに生活できるように周囲の人たちも理解することです。「できない」ではなく「どうすればできるか」を一緒に考え、夢や希望に向かって、さまざまなことに挑戦してほしいと、願っています。
 3月26日は、てんかん啓発パープルデーです。紫色のものを身に着けて、てんかんについて語り合いませんか。みんなで手をつなぎ、協力の輪が広がっていくと良いですね。



看護部/原 稔枝 看護師長tenkan-s.png

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