研究内容(研究者の方)

THEME
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体性感覚と運動制御

身体を動かすことによって、必然的に生まれる体性感覚。この体性感覚は、知覚、注意、運動など生物の行動のあらゆる側面に影響を及ぼします。この体性感覚を中枢神経系がどのように処理しながら行動を制御しているのかについて研究を行っています。ヒト、サル、げっ歯類を用いて、また脊髄・脳幹・小脳・大脳皮質など中枢神経系の広い領域を対象に、運動中に生まれる体性感覚が行動目的に応じて異なった情報処理を受ける神経メカニズムを解明してゆきます。

現在は、脊髄、延髄(楔状束核)、大脳皮質を対象に、随意運動時におこる感覚減弱(sensory attenuation)の機序、全身運動時の感覚予測誤差と学習、そして他人の運動観察(action observation)における体性感覚反応の変化に関する研究が進んでいます。

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