研究内容(研究者の方)

THEME
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霊長類の脊髄機能

進化に伴って人類が獲得した高度な運動機能や認知能力は、巨大化した脳や精緻化した身体だけでなく、脳と身体との情報伝達経路である「脊髄」の進化にも大きく依存するはずです。しかし、過去1世紀にわたって、「脊髄」は反射や歩行など原始的な運動の中枢としてのみみなされ、進化にともなう機能の変化はよく分かっていません。私達は、霊長類のもつ高度な運動能力や認知能力の背景にある脊髄機能について、実験的なアプローチによって解明を目指しています。

現在は、運動中のサル脊髄からの多細胞同時記録、脊髄反射回路の筋活動生成メカニズム、筋感覚へのシナプス前抑制に関する研究が進行しています。

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