2024.5.1
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:中込和幸)精神保健研究所(所長:張賢徳)精神疾患病態研究部(部長:橋本亮太)松本純弥(まつもと じゅんや)室長が、2024 Annual Congress of the Schizophrenia International Research Society (SIRS)、開催時期:2024年4月3日~4月7日、開催地:イタリア フィレンツェにて The 2024 SIRS Poster Awardを受賞しました。
受賞演題
Large-Scale Cross-Disorder Analysis of Cerebral Cortical Patterns in the Four Major Psychiatric Disorders: A Multi-Institutional Structural MRI Imaging Study.
研究概要
主要な精神疾患の大脳皮質構造異常の報告は数多いがその多くは小規模で再現性に乏しい。そこで日本の大規模多施設研究により5549例の脳MRI構造画像で主要な精神疾患同士での大脳皮質構造異常を検討しそのパターンを検討した。皮質厚は統合失調症、双極性障害、うつ病で全般的な菲薄化がありそのパターンが類似していた。皮質表面積では統合失調症、うつ病、自閉スペクトラム症でパターンが類似していた。これらの知見が精神疾患の脳病態の類似点や相違点を反映している可能性が考えられた。
Schizophrenia International Research Society
