
脳神経小児科コース
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プログラムの目的と特徴
本プログラムは、小児神経専門医を目指す医師を対象とした研修プログラムであり、専門医取得後のさらなるブラッシュアップを目的とした研修も可能である。当科では、初期臨床研修(総合研修ローテーション)修了直後の受け入れは行っておらず、小児科後期臨床研修(一般小児科、新生児科を含む)を3年間修了していること、または修了見込みであることを受け入れ条件とする。原則として卒後6年目以降の研修であり、3年間のコースが基本だが、2年コースでの受け入れもあり得る。開始日は毎年4月1日とする。
当科では多数の患者診療を通じ、小児神経科医として必要な診療技術、神経学的診察スキル、最新の知識・技能を習得することを目的としている。対象疾患は小児神経疾患に限らず、全人的な視点から社会的・健康上の問題も把握し、ケアを行う力を養う。神経・筋疾患を対象とした臨床研究や治験を積極的に実施しており、これらに関与する機会を通じて、臨床研究の経験を積むことも可能である。
当科には、知的障害や身体障害を有する患者が多く、全ての患者・家族の人格と人権を尊重し、真摯な態度で接し、心理的援助も含めた総合的な医療を提供できる医師の育成を重視している。他科や病院内職員との良好な連携も重要であり、医療チームの一員としての協働姿勢も涵養する。
また、本プログラムでは、神経科医としての基本的かつ重要なスキルである神経学的診察の能力を高めることにも力を入れている。 さらに、当科には小児神経科医を目指す仲間が多数在籍しており、各領域のエキスパートである多くの指導医のもとで切磋琢磨できる環境が整っている。
本プログラムで得た技術と知識をもとに、将来の小児神経領域のリーダー、および地域の中核を担う人間味あふれる脳神経小児科医の育成を目指す。
研修内容と到達目標
必須項目
A:診療
- 初期2年間は脳神経小児科専属レジデントとして、小児神経疾患・筋疾患病棟および重症心身障害病棟に配属される。入院患者の主治医として、入院計画の立案、診療録作成、検査・治療、退院抄録の作成を責任を持って行う。希望に応じて他科の短期研修も可能である。
- 3年目は選択制とし、基礎系(神経研究所、精神保健研究所など)または臨床系(脳神経内科、精神科、脳神経外科、リハビリテーション科、放射線科、臨床検査科等)から最大3か月間選択可能。残り期間は研修と後進指導を行う。
- 外来診療では新患や救急患者の診療・処置に当たるほか、1か月間は外来専属で研修を行う。
- 当直業務では入院患者および当科通院患者の緊急対応を行う。
B:検査・診療技術
- 毎週の回診で担当患者のプレゼンを行い、神経学的診察を実地で学ぶ。
- 放射線・MRI画像を多数読影し、画像診断力を養う。専門医との討議やカンファレンスでの提示も行う。
- 脳波・脳誘発電位・筋電図等の電気生理検査を実施・読影し、診断技術を習得する。筋生検の適応を学び、採取から処理、病理読影までを実地で学ぶ。神経筋疾患患者の包括的医療にも習熟する。
てんかんに関する各主検査、術前評価、術後管理を実施し習熟する。脳神経外科医を含めた指導の下で、てんかん外科の術前評価と術後管理にも習熟する。 - 多くの遺伝性神経疾患について鑑別診断・検査・治療を学び、遺伝学的検査の依頼法も習得する。
C:学習活動
- 症例カンファレンスを担当し、疾患の病態・標準診療・最新知見を発表形式で学ぶ。
- 院内外の学会や研究会で症例・研究報告を行い、プレゼン技術を習得する。
- 英語論文の読解力を身につける。
- Subspecialty勉強会に参加し、専門知識を広げる。
- 地域の乳幼児健診に参加し、発達スクリーニングを実施する。
努力項目(任意)
- 発表症例や研究報告は可能な限り論文化を目指す(原則として退職後1年まで権利あり)。
- 院外の障害児・者施設での当直などを経験し、障害児・者医療を理解する。
- 学会やセミナーに積極的に参加し、知識・人的ネットワークを広げる。
- 指導医から与えられた研究課題には責任を持って取り組む。
- 外国人診療や英語での発表に挑戦し、国際的視野を育む。
週間スケジュール
毎朝8時より勉強会(自己研鑽)。8時45分より9時:朝のミーティング
8 | 8:45 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | |||
月 | 病棟・外来 | 病棟・外来 | てんかん手術検討会 |
遺伝 勉強会 |
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火 | 病棟・外来 | 勉強会画像 | 病棟・外来 |
てんかん症例検討会/術後検討会 |
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水 | 病棟・外来 | 新患・退院 カンファレンス |
回診 | 症例検討会(C.C) | |||||||||||
木 | 病棟・外来 | 病棟・外来 | てんかん手術検討会 | ||||||||||||
金 | 勉強会 筋疾患 |
病棟・外来 | 勉強会遺伝 |
病棟・外来 |
指導医リスト

小牧 宏文
役職
脳神経小児科診療部長
TMC(トランスレーショナル・メディカルセンター)センター長
病院臨床研究・教育研修部門長
筋疾患センター長
療育指導室長
経歴
熊本大医 平成2年卒
専門分野・資格
日本小児科学会小児科専門医
日本小児神経学会小児神経専門医・理事
日本臨床薬理学会指導医
身体障害者福祉法指定医
中川 栄二
役職
副院長
外来部長
総合てんかんセンター長
経歴
筑波大医 平成元年卒
専門分野・資格
日本小児科学会小児科専門医
日本小児神経学会小児神経専門医
日本てんかん学会てんかん専門医・指導医・理事
日本重症心身障害学会理事
日本ADHD学会理事
日本てんかん協会理事
日本小児精神神経学会認定医・こどもの心相談医
日本臨床神経生理学会専門医(脳波分野)
日本臨床薬理学会指導医
身体障害者福祉法指定医
齋藤 貴志
役職
脳神経小児科副部長
経歴
筑波大医 平成11年卒
専門分野・資格
日本小児科学会小児科専門医
日本小児神経学会小児神経専門医・評議員
日本てんかん学会てんかん専門医・指導医・評議員
身体障害者福祉法指定医
本橋 裕子
役職
脳神経小児科医長
医局長
経歴
横浜市大医
平成12年卒
専門分野・資格
日本小児科学会小児科専門医
日本小児神経学会小児神経専門医・評議員
日本てんかん学会てんかん専門医・評議員
身体障害者福祉法指定医

竹下 絵里
役職
脳神経小児科医長
経歴
獨協医大 平成15年卒
専門分野・資格
日本小児科学会小児科専門医
日本小児神経学会小児神経専門医・評議員
日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医・指導医
身体障害者福祉法指定医

馬場 信平
役職
脳神経小児科医長
経歴
東京医科歯科大医
平成19年卒
専門分野・資格
日本小児科学会小児科専門医
日本小児神経学会小児神経専門医・評議員
日本てんかん学会てんかん専門医・評議員
身体障害者福祉法指定医

住友 典子
役職
脳神経小児科医師
経歴
神戸大学医
平成19年卒
専門分野・資格
日本小児科学会小児科専門医
日本小児神経学会小児神経専門医
日本てんかん学会てんかん専門医
日本臨床神経生理学会専門医
(脳波分野)
身体障害者福祉法指定医

山本 薫
役職
脳神経小児科医師
経歴
大分大医 平成26年卒
専門分野・資格
日本小児科学会小児科専門医
日本てんかん学会てんかん専門医
身体障害者福祉法指定医
山本 寿子
役職
脳神経小児科医師
経歴
聖マリアンナ医科大学
平成18年卒
専門分野・資格
日本小児科学会小児科専門医
日本小児神経学会小児神経専門医・評議員
日本てんかん学会てんかん専門医・評議員
日本臨床神経生理学会専門医
(脳波分野)
日本小児精神神経学会認定医
身体障害者福祉法指定医
学会研修施設
小児神経学会研修施設、てんかん学会研修施設、臨床遺伝専門医研修施設、臨床神経生理学会認定施設