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精神疾患病態研究部 長谷川尚美リサーチフェローが第19回日本統合失調症学会にて一般演題 奨励賞を受賞しました!

受賞情報
精神保健研究所

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:中込和幸)精神保健研究所(所長:張賢徳)精神疾患病態研究部(部長:橋本亮太)長谷川尚美リサーチフェローが、第19回日本統合失調症学会での発表に対して一般演題 奨励賞を受賞しました。

発表テーマ
EGUIDEプロジェクトによる統合失調症のreal-world study ~2023年度の報告~

発表概要
診療ガイドラインは、エビデンスに基づいて作成され、患者と医療者の意思決定に用いられます。しかし、臨床現場において必ずしも採用されておらず、ガイドラインと実臨床の隔たりの存在が指摘されています。この問題を解決すべく、「精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究(EGUIDEプロジェクト)」が2016年に開始されました。同プロジェクトは統合失調症とうつ病のガイドライン講習会を開催し、ガイドラインの普及と教育を行っています。本発表では、2016年度から2023年度の処方調査で得られた統合失調症の治療データを用いて、ガイドライン講習会参加後のガイドライン推奨治療実施率の変化を解析しました。
結果、いくつかのガイドライン推奨治療の実施率が年々徐々に増加していました。1年ごとの変化は小さいものの、継続して活動を続けることでガイドラインの推奨治療が徐々に広まっていくことが明らかとなりました。今後も、精神科医療の発展においてEGUIDEプロジェクトの活動が大きく貢献することが期待されています。