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  4. 精神疾患病態研究部の森 啓輔 研究生が、第47回日本生物学的精神医学会・第35回日本臨床精神神経薬理学会・第55回日本神経精神薬理学会の合同年会(BPCNPNP2025合同年会)で若手優秀発表賞を受賞しました。

精神疾患病態研究部の森 啓輔 研究生が、第47回日本生物学的精神医学会・第35回日本臨床精神神経薬理学会・第55回日本神経精神薬理学会の合同年会(BPCNPNP2025合同年会)で若手優秀発表賞を受賞しました。

受賞情報
精神保健研究所

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:中込和幸)精神保健研究所(所長:張賢徳)精神疾患病態研究部(部長:橋本亮太)の森啓輔(もり けいすけ)研究生が、第47回日本生物学的精神医学会・第35回日本臨床精神神経薬理学会・第55回日本神経精神薬理学会の合同年会(通称:BPCNPNP2025合同年会)で若手優秀発表賞を受賞しました。

受賞演題:ガイドライン一致率が高い統合失調症患者・うつ病患者の処方特性


本発表では、ガイドラインに準拠した薬物療法を受けている統合失調症およびうつ病の患者の処方特性について報告しました。ガイドライン一致率とは、医師が行っている治療がどれだけガイドラインに準拠しているかを0から100%の間で評価したものです。統合失調症患者147人とうつ病患者102人の向精神薬の処方内容を調査し、各患者についてガイドライン一致率を計算しました。ガイドライン一致率が75%以上の群を「高一致率群」、75%未満の群を「低一致率群」と分類して比較したところ、統合失調症患者において、低一致率群と比して高一致率群で第一世代抗精神病薬の使用率が有意に低く、持続性注射剤の使用率が高い結果となりました。第一世代抗精神病薬を避け、持続性注射抗精神病薬を選択する過程でガイドラインに準拠した治療に近づく可能性が示唆されました。