知的・発達障害研究部 江頭優佳リサーチフェローがJH Symposium2022 最優秀演題賞を受賞しました!

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2023.5.1
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:中込和幸)精神保健研究所(所長:金 吉晴)知的・発達障害研究部(部長:岡田 俊)の江頭優佳(えがしら ゆうか)リサーチフェローが、JH Symposium2022(2022年11月2日)における最優秀演題賞を受賞しました。

受賞タイトル
発達障害の二次障害発症リスクを形成する心理社会的要因と認知神経機能の解明(Elucidation of psychosocial factors and cognitive function that form the risk of developing secondary disorders of developmental disorders)
江頭優佳、箱島有輝、宇佐美政英、岡田俊、魚野翔太、林小百合、請園正敏、高田美希

研究概要
発達障害(自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD))の二次障害リスクの把握と予防・介入方法の開発を目指して、発達障害のある方の認知機能と様々な特性に関するデータベースを構築し、発達障害の有無に関わらず338名の成人・小児のデータを集積した。解析の結果、他者の視線や表情に対する反応性の検討から、ADHD不注意があると他者から得られる情報(視線や笑顔)からの影響を受けやすい可能性、ASD・ADHD併存があると時間の認識が上手くできない・ずれが修正できない可能性が示された。これらは二次障害リスクの評価指標となる可能性がある。今後、行動実験データと精神病理との関連の検討などを通じて二次障害発症のリスク因子を明らかにするとともに、予防のための介入方法の開発を目指す予定である。

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