地域精神保健・法制度研究部 臼井 香リサーチフェローが日本ブリーフサイコセラピー学会にて宮田研究奨励賞を受賞しました!

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2023.10.2
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:中込和幸)精神保健研究所(所長:金吉晴)地域精神保健・法制度研究部(部長:藤井千代)臼井香リサーチフェローが日本ブリーフサイコセラピー学会にて 宮田研究奨励賞を受賞しました。

受賞論文
精神的不調を抱えるAYA世代に対するリカバリー志向型早期支援プログラムの開発

研究概要
思春期・若年成人はAdolescent and Young Adult(AYA)世代と呼ばれ、不安、抑うつ、精神病様症状などの様々なこころの不調を体験する時期です。早期支援においては、症状の回復と自身の価値や希望に沿った回復の双方が重要ですが、多様な不調のあるAYA世代にとって回復につながる要因や効果的な支援については十分に明らかになっていません。

本研究の目的は、AYA世代の多様なこころの不調早期に回復へつながる要因を調査し、それらの要因や早期支援での有効な関わりを組み入れた早期支援プログラムの開発を行うことです。

AYA世代当事者の語りを中心に分析した文献のレビューの結果、「安心できる関係性」、「主体性や自律性が育つこと」等の過程がリカバリーにつながる要因として重要である可能性が示されました。さらに、プログラムに対する早期支援経験者へのインタビュー調査、専門家チームによるミーティングを踏まえ、安心できる関係性の構築と主体性の促進を狙いとした、1回30分、最大5回の個別セッションを基本としたプログラムを開発しました。