ここでは、調査の手順について解説します。
調査は次の5ステップで実施しました。
文部科学省担当課、対象校を所管する都道府県教育委員会、市町村教育委員会、対象校(1回目の通知)の順序で、本調査に関する説明文書、調査用紙、過去の報告書などを送付し、本プロジェクトに関する事前通知を行いました。
全国学校総覧の情報をもとに、各対象校の在籍生徒数に応じた調査用紙や回収用封筒を発送しました(2回目の通知)。
調査に関する生徒への説明は、各対象校の先生方にご協力いただきました。事前に教員向けの実施マニュアルをお読みいただき、アンケート実施に関する注意事項をお伝えしました。具体的には、「調査への回答は自由意志に基づくものであること」、「回答したくない項目は回答する必要がないこと」、「調査に協力しないことで学校から不利益を被ることは一切ないこと」、「回答済の調査用紙は、個人用封筒に入れ、封をしてから提出すること」、「封筒の開封は学校では行わず、調査実施機関である国立精神・神経医療研究センターで行うこと」といった事項です。
アンケートはクラス単位で実施します。アンケート用紙や回収用封筒の配布・回収についても各対象校の先生方のご協力をいただきました。本プロジェクトは、無記名で実施され、個人を特定できる調査項目は一切ありません。アンケート用紙と回収用封筒を一緒に配布し、アンケートへの回答を生徒に求めます。回答後、生徒自身でアンケート用紙を折りたたみ、回収用封筒に入れ、シールで封をしてから、提出していただきました。この作業により、回答内容が他の生徒に見られることを防ぐようにしています。アンケート実施後は、対象校の担当教員が調査レポート用紙に、在校生徒数(性別、学年別)や、アンケート実施日の欠席者数などを記載していただきました。クラス単位で回収された調査用紙は調査レポートと共に、国立精神・神経医療研究センターに返送されました。