2025.9.25
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 行動医学研究部 中山未知客員研究員がトラウマ関連症状に対する集団プログラムの実践活動に対し、関東矯正管区長、及び、美祢社会復帰促進センター長より表彰を受けました!
【表彰の対象となった活動】
東日本成人矯正医療センター(東京都)と美祢社会復帰促進センター(山口県)の被収容者を対象にしたトラウマ関連症状に対する集団プログラムの実践
【実践概要】
東日本成人矯正医療センターでは、2019年より被収容者を対象に「POWER」を導入しています。POWERは、STAIRやDBTをはじめとする複数の心理療法スキルを統合したハイブリッド型のグループ・プログラムであり、被虐体験に起因する感情調整や対人関係の困難を改善し、再犯防止につなげることを目的としています。
同様のプログラムは美祢社会復帰促進センターでも展開されており、実施にあたってはスーパーバイズ体制を整えています。
2025年8月時点で、東日本成人矯正医療センターでは11クール(延べ50名)、美祢社会復帰促進センターでは3クール(延べ16名)が実施されました。ポストアセスメントの結果、うつ症状やPTSD症状などに改善が認められています。
さらに、2024年度からは矯正研修所効果検証センターもプログラムに参画し、質的評価を含めた効果検証が進められています。今後も検証を継続しつつ、プログラムの更なる充実を目指して取り組んでいく予定です。
