
双極性障害(そううつ病)
双極性障害(そううつ病)とは
躁状態(気分の高揚・活力および活動性の増加・睡眠要求の低下)とうつ状態(抑うつ気分・気分の低下・活力および活動性の減少)のエピソードが反復するもので、軽躁で数日間、躁状態で1週間以上、うつ状態は2週間以上続く。明らかな躁状態は浪費や誇大的な言動が認められて、自他共に気づきやすいが、軽躁状態は「調子が良い。」と自覚され、見逃される事が少なくない。
双極性障害(そううつ病)の症状
その症状、どのくらい続いていますか?
うつ病と診断するめやすとして、次のような症状のうちいくつかが2週間以上ずっと続く、というものがあります。ひとつひとつの症状は誰もが感じるような気分ですが、それが一日中ほぼ絶え間なく感じられ、長い期間続くようであれば、もしかしたらうつ病のサインかもしれません。
- 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
- 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
- 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
- イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
- 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
- 思考力が落ちる
- 死にたくなる
双極性障害(そううつ病)の治療
双極性障害(そううつ病)の治療では、主に薬物療法や心理社会的治療を並行して行っています。
そう病エピソード | うつ病エピソード | |
薬物療法 | 気分安定薬(炭酸リチウム、バルプロ酸、ラモトリギンなど) 非定型抗精神病薬(クエチアピン、オランザピン、アリプラゾール、ルラシドンなど) ※ 薬剤ごとに適応症が異なります | |
その他の治療 | 電気けいれん療法 |
電気けいれん療法 rTMS |
心理社会的治療 | 心理教育 認知行動療法 対人関係-社会リズム療法 家族療法 など |
神庭(2011)精神神経学雑誌、113号9巻863-866を参考に編集