チック

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チックとは

チックは、急に出現する運動や音声が、繰り返し、不随意に出現する疾患で、比較的よく見られる疾患です。原因はわかってはいませんが、家族内の発症が多かったり、注意欠陥・多動性障害、強迫性障害に合併することが知られています。ストレスや疲労などで症状が出やすくなることがあります。

症状と経過から、診断は比較的容易につくことが多いですが、てんかん発作など他の疾患とと紛らわしい症状がある場合もあり、検査が必要なこともあります。

就学前後の5〜6歳ごろに単純運動チックで発症することが多く、症状は自然に強くなったり弱くなったりしますが、多くの方で1年以内に症状が消失します(一過性チック障害)。慢性化した場合、思春期に症状が最も強くなりますが、成人になるにつれ大部分の方で改善あるいは消失すると言われています。運動チックと音声チックの両方が1年以上みられる場合はトゥレット症候群と呼ばれます。

チックの症状

チックの症状は、運動を運動性チックと音声性チックに分けられ、それぞれ単純、複雑に分かれます。症状の出現の前には、どうしてもその症状をしたい、という気持ちが強く高まり、症状が出現すると一時的にすっきりすることがあります。ある程度、意識的に症状を抑えることも可能です。

  • またばき、顔をしかめる、首をかしげる、肩をすくめる、など(単純運動チック)。
  • 蹴る動作、ジャンプする、倒れこむ、叩く、など(複雑運動チック)。
  • 「ん」、と声を出す、鼻を鳴らす、咳払いをする(単純音声チック)。
  • 他の人が言ったことを繰り返す、その場ではふさわしくないことを言う(複雑音声チック)

症状が軽い場合、特に小児期の一過性チックの場合は特に治療をせずに、経過を見ることが多いです。本人や周囲の方がチックについて知り、学校など社会生活にうまく適応よう支援が必要です。症状が強い場合に薬物療法が行われることがあります。また、合併する発達障害や強迫症状が生活を困難にすることもあり、それらに対する対応も必要となります。

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