脳神経小児科

脳神経小児科

  1. TOP
  2. NCNP病院について
  3. 診療科・部門紹介
  4. 脳神経小児科

診療内容・特色

当院の脳神経小児科では、脳・神経・筋肉の病気や発達障害が疑われるすべてのお子さんを対象とし診療しています。年間外来新患患者約900人のうち、てんかんが約300人、筋ジストロフィーやミオパチー、筋炎など筋疾患が約100人、発達障害や睡眠障害が約250人と、全体の半数以上を占め、最新かつ豊富な経験を活かした診療を行っています。
治験についても、てんかんや筋ジストロフィーなど複数の疾患を対象に幅広く行なっています。また常に国際的な最新情報にも目を向け、最新の研究結果を診断や治療に取り入れるだけでなく、当院から新しい情報発信をすべく、研究活動も行っています。
詳細な病歴聴取に始まり、精密な神経学的診察、必要な検査を行い、正確な診断を確定します。正確な診断にもとづき、一人一人に対応した専門的医療、最新医療の提供に努めております。

以下の症状に当てはまるものがありましたら、お気軽にご相談ください。

・けいれんした、突然倒れる、ぼーっとする、頭をかくんとする
・頭を痛がる
・頭の大きさが大きい/小さい
・運動や言葉の発達が遅い
・歩き方がおかしい、ふらつく、よく転ぶ
・できていたことができなくなる
・手足の力が入らない、手足がしびれる
・顔や首、手足が勝手に動いてしまう
・落ち着きがない、忘れ物が多い
・集団行動ができない
・コミュニケーションが苦手、他人の気持ちに配慮できない
・勉強についていけない、ついていけなくなった
・日中の居眠りが多い、睡眠リズムに問題がある

<予約方法>

詳細は、こちらのページへ。

● ご入力いただいた内容(ご住所、お電話番号等)に誤りがある場合は、ご予約を承ることができません。
● ご入力内容は簡潔にお願いいたします。
● 大幅に遅刻されると受診できない場合がございます。
● WEBからのご予約の変更、キャンセルは受け付けておりません。予約のキャンセルをされる場合、3日前までに下記へご連絡下さい。

電話 042-341-2711
平日 9:00~16:30

※アナウンスが流れましたら「3」を押してください。その後交換手につながりましたら「WEB予約の件で」とお伝えください。

スタッフ紹介

小牧 宏文の顔写真
小牧 宏文
役職

TMC(トランスレーショナル・メディカルセンター)センター長
病院臨床研究・教育研修部門長
脳神経小児科診療部長
筋疾患センター長

経歴

熊本大医 平成2年卒

専門分野・資格

小児科学会専門医
小児神経学会専門医
臨床薬理学会指導医
小児神経学会評議員
身体障害者福祉法指定医


専門分野
小児神経疾患全般、小児神経筋疾患(筋ジストロフィー、ミオパチー、脊髄性筋萎縮症など)、ミトコンドリア病

中川 栄二の顔写真
中川 栄二
役職

副院長
てんかん診療部長
医療安全管理部長
総合てんかんセンター長

経歴

筑波大医 平成元年卒

専門分野・資格

小児科学会専門医
小児神経学会専門医
てんかん学会専門医・指導医
臨床遺伝専門医
小児精神神経学会認定医
身体障害者福祉法指定医
(肢体不自由・呼吸機能・ぼうこう又は直腸障害)
ICD(infection control doctor)
日本臨床神経生理学会専門医(脳波分野)
小児神経学会理事
てんかん学会副理事長
重症心身障害学会理事
ADHD学会理事
日本てんかん協会理事
全国てんかんセンター協議会代表


専門分野
小児神経疾患全般、てんかん、発達障害、重症心身障害

 齋藤 貴志の顔写真
齋藤 貴志
役職

脳神経小児科副部長

経歴

筑波大医 平成11年卒

専門分野・資格

小児科学会専門医
小児神経学会専門医
てんかん学会専門医・指導医
身体障害者福祉法指定医
小児神経学会評議員
てんかん学会評議員


専門分野
小児神経疾患全般、てんかん、神経免疫疾患(多発性硬化症など)

本橋 裕子の顔写真
本橋 裕子
役職

脳神経小児科医長

経歴

横浜市大医 平成12年卒

専門分野・資格

小児科学会専門医
小児神経学会専門医
てんかん学会専門医
身体障害者福祉法指定医
小児神経学会評議員
てんかん学会評議員


専門分野
小児神経疾患全般、神経筋疾患(筋ジストロフィー、ミオパチー、脊髄性筋萎縮症など)、てんかん

 竹下 絵里の顔写真
竹下 絵里
役職

脳神経小児科医長
ゲノム診療部遺伝カウンセリング科医長
臨床検査部遺伝子検査診断室医長

経歴

獨協医大 平成15年卒

専門分野・資格

小児科学会専門医
小児神経学会専門医
臨床遺伝専門医・指導医
身体障害者福祉法指定医
小児神経学会評議員


専門分野
小児神経疾患全般、小児筋疾患(筋ジストロフィー、ミオパチーなど)、遺伝性疾患(単一遺伝子病、染色体異常など)

馬場 信平の顔写真
馬場 信平
役職

脳神経小児科医長

経歴

東京医科歯科大医 平成19年卒

専門分野・資格

小児科学会専門医
小児神経学会専門医
てんかん学会専門医
身体障害者福祉法指定医
小児神経学会評議員
てんかん学会評議員


専門分野
小児神経疾患全般、てんかん

住友 典子の顔写真
住友 典子
役職

脳神経小児科医師

経歴

神戸大医 平成19年卒

専門分野・資格

小児科学会専門医
小児神経学会専門医
てんかん学会専門医
身体障害者福祉法指定医


専門分野
小児神経疾患全般、てんかん、睡眠障害

山本 寿子の顔写真
山本 寿子
役職

脳神経小児科医師

経歴

聖マリアンナ医科大学 平成18年卒

専門分野・資格

小児科学会専門医
小児神経学会専門医
てんかん学会専門医・指導医
小児精神神経学会認定医
身体障害者福祉法指定医
日本臨床神経生理学会専門医(脳波分野)
てんかん学会評議員


専門分野
小児神経疾患全般、てんかん、発達障害

山本 薫の顔写真
山本 薫
役職

脳神経小児科医師

経歴

大分大学医 平成26年卒業

専門分野・資格

小児科学会専門医
てんかん学会専門医
身体障害者福祉法指定医


専門分野
小児神経疾患全般、てんかん

脳神経小児科診療部長以下、小児神経専門の常勤医師7名と10名以上のレジデントの体制で診療にあたります。

レジデント:
荒井 篤
相原 悠
今井 憲
大野 綾香
河合 泰寛
小林 揚子
美里 周吾
米野 翔太
伊藤 祐介
杉山 諒

学会研修施設:小児神経学会研修施設、てんかん学会研修施設、臨床遺伝専門医研修施設、臨床神経生理学会認定施設

主に取り扱う疾患

当院脳神経小児科では、小児期に発症する神経症状を主訴とする患者さんはすべて対象となります。
特にてんかん診療、神経筋疾患診療は専門施設として豊富な経験があり、チームで診療を行っております。
発達の遅れや行動の問題などでは、臨床心理士と連携して評価いたします(療育・心理カウンセリングは行っておりません)。

―てんかん症候群の診断、薬物治療、てんかん外科の手術適応評価、術後管理

脳神経小児科では、てんかんが疑われる症状があるお子さんから、複数の抗てんかん薬の治療にも関わらず、けいれん発作が止まらない難治てんかんのお子さんまで、てんかん診療を行っております。
薬物治療だけでなく、脳神経外科と連携して外科治療にも積極的に対応しており、難治なてんかんに対する手術適応評価、手術療法を実施し、発作症状が劇的に改善する方もおられます。乳幼児期、小児期の手術治療に際しては、小児神経科医が多い特徴を生かし、きめ細かな術前術後管理を行っております。
てんかんの移行期医療も神経内科や精神科とチームとなり、積極的に行なっています。

―神経筋疾患の診断、治療、健康管理

筋疾患は比較的まれな病気ではありますが、私たちは専門施設として筋疾患の新規の患者さんの診察を年間100名以上お受けしています。筋疾患の多くはゆっくりと進行し、現在でも根本的な治療法のない難しい病気ではあります。しかし、理学療法、呼吸リハビリテーション、非侵襲的換気療法(鼻マスク人工呼吸)、デュシェンヌ型などの場合のステロイド療法などの支持療法は少しずつ確実に進歩しています。疾患の存在を早く前向きにとらえ、遺伝子治療や再生医療が実現可能な時代に備えた、先を見越した診療、ケアを受けることは非常に重要です。そのような援助も私たちの使命と考えています。
当院ではチーム医療を心がけており、脳神経小児科・脳神経内科・整形外科・身体リハビリテーション科・神経研究所の間で連携をとりながら診療を行っています。遺伝に関するご相談もお受けしています。

bottum_shouni.JPG

―小児期発症稀少難病の診断、治療、包括的ケア

運動・知的の発達に遅れのある疾患は多く、その原因は、稀少難病とよばれる非常に稀な疾患であることもめずらしくありません。当科には、診断を行うために必要な多くの経験、知識が蓄積されています。診断が確定した方の中には、治療につながる疾患もありますので、正確な診断をすることはとても大事です。当科では神経研究所等の協力機関とともに、遺伝子診断にも取り組んでいます。また未診断希少疾患診断プログラム(IRUD)にも参加しています。

―重症心身障害児のレスパイト入院、包括的ケア

重症心身障害児(者)の生活の質(QOL)の向上を目指しています。入院中のお子様の療育だけでなく、在宅障害児の支援のために一時入所を行い、レスパイトケアにも積極的に取り組んでいます。また、原因診断、機能評価、合併症の評価と治療を積極的に進め、重症心身障害児の方がより心地よく過ごされるような診療を行っております。

―睡眠障害の診断と治療

睡眠に関連した病態には、ナルコレプシー(過眠や情動脱力発作)、むずむず足症候群などがあります。睡眠ポリグラフ検査や脳波、頭部MRIなどで睡眠障害の原因を適切に評価し治療に結びつけます。

―発達障害の診断と治療

自閉スペクトラム症、注意欠如多動症の神経発達症(発達障害)の患者さんに対しては、神経心理学的検査のほか、必要により神経生理学的検査、画像検査などの検査、診断を中心に診療を行っています。患者さんの状態によっては、中枢神経刺激薬(注意欠如多動症)など内科的な治療を行うことがあります。

脳神経小児科 外来新患数

疾患名 2019年度 2020年度 2021年度
筋ジストロフィー症(高CK血症含む) 79 55 64
その他の筋疾患 25 22 28
脊髄性筋委縮症 3 1 7
末梢神経障害 8 7 9
脊髄小脳変性症 3 8 4
脳変性症 5 4 8
不随意運動症 35 30 49
脱髄疾患 3 1 2
代謝異常症(ミトコンドリア病を含む) 16 6 9
脊椎・脊髄疾患
先天奇形(脳奇形を含む) 16 10 18
水頭症
神経皮膚症候群 2 4 5
染色体異常 7 8 6
神経感染症・脳症・脳炎 0 2 4
てんかん 291 277 296
熱性けいれん 2 1 1
精神発達遅延 27 27 22
運動発達遅延 30 21 34
脳性麻痺(重複障害を含む) 8 4 10
脳血管障害
頭痛 6 4 4
頭部外傷
脳腫瘍 3 2 2
自閉症・注意欠陥多動性障害・広汎性発達障害 222 140 219
神経症・心因反応・他の小児精神疾患 18 9 33
言語発達遅延 8 11 14
学習障害 58 6 6
睡眠障害 29 37 29
睡眠時無呼吸 0 3 3
夜尿症
大頭
遺伝カウンセリング
顔面神経麻痺
その他 56 23 33
合計 962 723 919

診療実績(入院部門)

2022年 2021年 2020年
筋ジストロフィー(高CK血症含む) 723 857 529
先天性ミオパチー 52 36 30
脊髄性筋萎縮症 46 47 47
その他の筋疾患 14 12 29
抹消神経障害 14 13 11
脊髄小脳変性症 14 10 8
脳変性疾患 17 14 7
不随意運動 7 9 13
脱髄疾患 10 11 16
代謝異常症(ミトコンドリア病を含む) 38 50 31
脊椎・脊髄疾患 3 3 0
先天奇形(脳奇形を含む) 47 61 37
水頭症 21 24 19
大頭症 7 1 1
神経皮膚症候群 32 34 31
染色体異常 32 41 32
神経感染症・脳炎・脳症 69 83 77
てんかん 672 637 670
精神発達遅延 36 30 28
脳性麻痺 56 79 56
脳血管障害 11 4 1
脳腫瘍 10 20 14
自閉スペクトラム症、注意欠如多動症 26 17 16
睡眠障害 6 5 7
その他 63 58 32
合計 2026 2156 1742

予約について

当院で研修を希望される皆様へ