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霊長類脳研究と精神医学の接続と生物学的異質性をめぐる一戸紀孝部長のインタビュー記事掲載 EurekAlert!でも紹介

報告
神経研究所


NCNPロゴマーク
 
2026年1月13日
国立精神・神経医療研究センター
 

霊長類脳研究と精神医学の接続と生物学的異質性をめぐる一戸紀孝部長のインタビュー記事掲載 EurekAlert! でも紹介



神経研究所 微細構造研究部一戸紀孝部長の『Genomic Psychiatry』に掲載されたインタビュー記事が、米国科学振興協会(AAAS)が運営するオンラインニュースサイト EurekAlert!で紹介されました。本インタビューでは、マーモセットを基盤とした霊長類脳研究を、精神疾患研究およびトランスレーショナル研究へどのように接続しうるかが論じられ、生物学的異質性をめぐる研究視座が提示されています。
 
NCNPは、国内でも早い段階からマーモセットを用いた霊長類研究基盤の整備に取り組み、構造神経解剖、回路解析、行動解析、分子解析を統合した研究を継続的に推進してきました。マーモセットは、ヒトと齧歯類の中間に位置する霊長類モデルとして、 ヒト精神疾患研究との高い親和性を持つ点が特徴とされています。記事では、NCNPにおけるマーモセット研究が、今後の精神医学研究およびトランスレーショナル研究において果たす役割と方向性を、研究思想の側面から紹介しています。

本インタビューでは、こうしたマーモセット研究の蓄積を背景として、自閉スペクトラム症をはじめとする精神神経疾患における生物学的異質性(heterogeneity)を、単なるばらつきとしてではなく、臨床的に意味のある構造として捉える視点が示されています。マーモセット脳の構造的・分子的特徴を手がかりに、ヒトにおける分子サブタイプ研究とどのように接続しうるかが論じられています。

また、日本では、AMEDが推進してきた脳研究プロジェクト革新脳(Brain/MINDS) により霊長類脳マッピングの研究基盤が整備され、現在は脳構造・回路・分子情報を統合的に扱う研究や、数理的手法を取り入れた脳統合研究(いわゆるデジタルブレイン)へと引き継がれています。本インタビューでは、そうした研究の流れと並行して、国際霊長類脳マッピング・コンソーシアム(ICPBM)などの国際的枠組みにも触れながら、マーモセットを基盤とする霊長類脳研究が、精神疾患研究およびトランスレーショナル研究と同一の研究的連続線上に位置づけられることも示しています。

Genomic Psychiatry 誌に掲載された研究者インタビューが、AAAS運営の EurekAlert! を通じて、世界各国の報道関係者および専門研究者に向けて国際的に配信されました。
 
一戸紀孝部長の写真


参考リンク
・Genomic Psychiatry 掲載インタビュー原文 DOI: 10.61373/gp026k.0018

・EurekAlert!(AAAS)掲載記事
英語 https://www.eurekalert.org/news-releases/1111374
日本語 https://www.eurekalert.org/news-releases/1111374?language=japanese