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微細構造研究部 渡邉 惠 室長が第15回 日本マーモセット研究会大会において「The Outstanding Research Poster Award」を受賞しました

受賞情報
神経研究所


国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 微細構造研究部 渡邉 惠 室長が、第15回 日本マーモセット研究会大会 (2026年1月20~21日 高崎市)において発表した研究「自閉症モデルマーモセットのシングル核トランスクリプトーム解析とヒト自閉症との比較」 が高く評価され、The Outstanding Research Poster Awardを受賞しました。

本研究では、妊娠期バルプロ酸曝露によりASD様行動表現型を示すことが報告されているマーモセットを用い、大脳皮質におけるシングル核RNA-seq解析を実施し、ミクログリアを中心とした免疫・炎症関連遺伝子発現の顕著な変化を明らかにしました。これらの変化は、ヒト自閉スペクトラム症(ASD)の死後脳データに基づく炎症型サブタイプと高い一致を示し、環境因子と遺伝的背景の収斂という観点から、ASDの病態・原因理解に重要な示唆を与えるものです。また、霊長類モデルであるバルプロ酸マーモセットにおいて有効性が示される治療介入(薬剤・非薬理介入を含む)が、ヒトの炎症型自閉症においても有効となる可能性があるという、サブタイプに基づく治療標的化(precision medicine)の考え方を支持する結果です。今後、分子サブタイプに基づく臨床研究・介入研究へと展開することが期待されます。

霊長類モデルを用いたシングルセルレベルの分子解析により、ヒトASDの分子サブタイプ研究と直接比較可能な枠組みを提示した点が高く評価され、今回のマーモセット研究会での受賞につながりました。

関連リンク
>神経研究所
>微細構造研究部
 
受賞式の様子
 
賞状の写真