筋病理診断サービス


筋病理診断

疾病研究第一部では、武蔵病院DNA診断・治療室との協力で、神経・筋疾患の各種診断サービスを行っています。特に、当部では、筋病理診断と顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーを含む各種遺伝性筋疾患のDNA診断・遺伝子診断を担当しています。筋病理診断を受けるためには、筋病理検査用に凍結固定した検体を病歴・同意書と共にDNA診断・治療室宛にお送り下さい。

検体到着から診断の報告までの日数の目安(検体が正しく固定されている場合)

5週間         病理仮報告(主な所見の写真を添付します)
6−7カ月       病理最終報告(免疫染色がある場合はその結果も同封)
6−12カ月      生化学診断・遺伝子診断の報告

筋生検と固定の方法

筋生検は技術的には簡単で、合併症も殆どありません。しかし、採取した筋肉片は微細な構造変化を見るために使われますので、丁寧な採取が必要です。外科医・整形外科医が採取した場合でも、病理標本として不適切な検体がしばしば見られます。

採取された検体は、必要に応じて、凍結固定(光顕組織観察用)、グルタールアルデヒド固定(電顕組織観察用)、培養などを行う必要があります。一般に筋病理診断にもっとも重要なのは、凍結固定です。検体の人工産物の大半は、検体採取時と固定時に入ります。人工産物のために全く診断不可能な検体もあります。より正確な診断のために、下記の点にご留意下さい。


正しく固定された光顕観察用標本

検体の送り方

生検筋は患者さんが痛い思いをして提供されたものであり、大切に扱う必要があることは言うまでもありません。私達にとって、輸送時の凍結サンプルの融解ほど悔やまれることはありません。以下の事項を参考にしていただき、くれぐれも輸送時の融解がないようにして下さい。

用意するもの

  1. 泡スチロールの箱:20 cm ×23 cm×30 cm、23 cm ×23 cm×23 cm など。
  2. ドライアイス:箱を隙間なく埋める程度に多く入れる(4 kg程度)。決して、新聞紙などで隙間を埋めたり、ドライアイスを紙で包んだりしないでください。
  3. 容器:凍結検体を乾燥しないように密封できる容器(例えばフィルムのケース)に入れ、容器が直接ドライアイスに触れるようにする。
  4. 患者情報(紹介状):A4版が望ましい。参考フォーマットはこちらからダウンロード可能です。
  5. 承諾書:必ず、当方所定の用紙で、患者さん(または親権者)から承諾を得ていただくことが必要です。承諾書用紙および説明文書のPDFファイルはこちらからダウンロード可能です。

注意点

  1. 電子顕微鏡用の検体は、固定液(通常グルタールアルデヒド)からバッファー(カコジレートバッファーなど)に移し、凍結を避け別便でお送り下さい。
  2. 当方への到着が週末(木曜日までに到着)や祭日、年始年末とならないようにして下さい。
  3. 遠方の場合は航空貨物(日通航空など)をご利用下さい。
  4. 原則として、検査会社に検体の輸送を任せないで下さい。
  5. 検体の梱包と発送は、他のスタッフに任せることなく、必ず、依頼される先生ご自身が責任を持って行って下さい。
  6. 料金着払いは受け付けません。
  7. プライバシー保護のため患者情報はFAXでは送らないで下さい。

送り先

〒187-8551 東京都小平市小川東町4-1-1
国立精神・神経センター病院  DNA診断・治療室
(宛先には、個人名を入れないで下さい)
電話 042-346-1770 FAX 042-346-1783

お問い合わせ

DNA診断・治療室 南成祐 または
疾病研究第一部 西野一三 まで


Last update 9/15/2009