特発性正常圧水頭症(iNPH)
iNPHの症状、特徴
歩行障害、認知機能低下、尿失禁の3つの症状を特徴とする、高齢者に多い病気です。頭蓋内の脳脊髄液のバランスが悪くなることで脳を圧迫し、正常な脳の働きを妨げることで症状を生じると考えられています。症状の特徴と、CT、MRIなどの画像検査を合わせて診断をします。髄液を腰部から抜いて、症状が一時的に改善するかを確かめる検査(髄液排出試験)を行うこともあります。
特発性正常圧水頭症の情報サイト
iNPHの治療
薬による治療は難しく、手術によって髄液の流れを改善させる治療が有効です(シャント手術)。
特発性正常圧水頭症では、手術によって歩行障害は9割、認知症、尿失禁は7割程度の患者さんで改善が期待できるとされています。