NCNP神経研究所 免疫研究部 山村隆 特任研究部長が日本免疫学会ヒト免疫研究賞を受賞しました。

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2019年11月14日
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:水澤英洋)神経研究所(所長:和田圭司)免疫研究部 山村 隆 特任研究部長が、第6回日本免疫学会ヒト免疫研究賞を受賞しました。ヒト免疫研究の推進を目指し、当該分野で顕著な業績を挙げた研究者に対し顕彰されるものです。

受賞対象となった研究課題

「視神経脊髄炎の病態解析に基づく IL-6 シグナル阻害療法の提唱と実現」

研究評価と受賞理由

山村隆博士は、神経免疫学、特に、多発性硬化症の病態やその関連疾患である視神経脊髄炎の研究に注力し、臨床応用に資する研究成果をあげてきた。多発性硬化症の動物モデル(マウス実験的脳脊髄炎)で得られた知見をヒトで検証する中で、NKT細胞リガンドによる治療効果を2001年にNature誌に発表、その後の臨床治験を先導してきた。その後、視神経脊髄炎患者で aquaporin4 抗体を産生するプラズマブラストが増加することを発見、同疾患がIL−6を阻害することで治療可能であることを明らかにし、臨床治験を推進した。以上のように、山村隆博士は、長年に渡りヒト免疫研究に取り組み、臨床に役立つ成果をあげたことは特筆すべきことであり、今後のさらなる発展が期待できる。

出典:日本免疫学会WEBサイト

お知らせ

第48回日本免疫学会学術集会(2019年12月11日~13日開催、会場:アクトシティ浜松)の2日目午後に、受賞講演として山村隆 特任研究部長が登壇の予定です。

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