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所沢市アウトリーチ支援チーム
アウトリーチ支援
日本の精神障害者支援における医療・福祉の地域サービスは飛躍的に増えてきていますが、既存の精神医療・福祉のサービスは通院中断や未受診の人、外出や人とのかかわりが困難な人には利用が難しく、サービスが増えても地域社会での生活に困難を生じている人が存在しています。このような背景のもと近年では、サービスが必要とされている人を「待つ」支援に加えて、「出向く」「手を伸ばす」支援としてアウトリーチ支援が推奨されています。
所沢市アウトリーチ支援チームとは
所沢市では、住み慣れた地域での生活の維持・継続が困難な精神障害や精神的な不調のある方を地域で支援するため、医療面及び生活面の支援が可能となる多職種によるアウトリーチ支援チームを設置し、ご本人のみならずご家族等への迅速な訪問支援や相談対応を行う「精神障害者アウトリーチ支援事業」を実施しています。
私たち所沢市アウトリーチ支援チームは、所沢市保健センターに拠点を置き、2018年より市の業務委託を受け活動しています。
チームの概要
超職種性を持った多職種によるチーム編成となっており、ご本人やご家族のニーズに合わせ個別支援チーム(ITT = Individual Treatment Team)での支援を行います。また、他機関とも密な連携を図りながら支援を行います。 支援の提供だけでなく、所沢市をフィールドとした研究の実施・普及啓発活動・ピアサポーターとの協働なども行っています。これらの活動により、自治体における地域精神保健の発展に寄与していけるよう取り組んでいます。
ところざわ経験専門家養成講座
TEBET(テベット); Tokorozawa Experts by Experience training course
TEBETは2021年7月から所沢市保健センターこころの健康支援室が主催し、アウトリーチ支援チームが協力して運営しています。「経験専門家」とは精神疾患による困難の経験とリカバリーの経験をもつ人のことをいいます。TEBETは、オープンダイアローグ(open dialogue)やリフレクティングの考え方を基に体系化されています。受講者・スタッフは、講座の中で自分自身の経験について相互に振り返り、自己の内面を見つめ、異なる考え・観点・あり方を学び合うことに取り組みます。修了者を対象としたAfter TEBETも開催しています。
経験専門家ジャーナル「こころのかたりべ」
「こころのかたりべ」は、経験専門家の活動の記録と、経験専門家の考えや思いを発信し、それぞれの経験をシェアするためのメディアです。TEBETを修了した経験専門家と協働し、取材・編集活動を行っています。年間4回(春・夏・秋・冬号)発行しています。
「こころのかたりべ」のバックナンバーをご覧いただけます。

ところざわ経験専門家ジャーナル
こころのかたりべ
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