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東日本大震災の被災地における地域精神保健医療福祉システムの再構築に資する中長期支援
当研究班について
本研究班は、東日本大震災の被災地における精神保健分野における支援買う同の一環として実施され、震災に伴う様々な課題に直面している当事者やご家族、現地支援者の声にもとづき、地域の外部からの支援者による中長期的な支援者支援のあり方を考えるものです。
本研究班の支援・研究活動は、
(1) 被災地域における精神保健医療福祉システムの再構築をはかること
(2) ケースマネジメントおよびアウトリーチ活動を発展させること
を目的としています。
研究の全体像(クリックで拡大します)


活動内容
東日本被災地の地域精神保健医療福祉のシステムづくりに先行して取り組みを始めている市町村や事業体、臨床チームのうち、継続的なサポートを希望する東北沿岸部の計7つの地区を対象地域とし、支援活動を展開する。地域精神医療に関する臨床チーム・支援者に対し、各地域のニーズにもとづいたコンサルティング・研修活動等を行ってきました。
対象の7地区それぞれに支援のファシリテーターを立て、各サイトのフォーカスグループ・インタビューにより抽出されたニーズに基づき、コンサルティング活動、支援活動の援助、研修活動等の多様な支援者支援を展開しています。
また、被災地相互が情報交換等を行うための、現地支援者同士の交流会・ワークショップを実施し、被災地の支援者のネットワークづくりを行う。加えて、研究機関と現地における支援機関等との協働により、被災地における地域精神保健医療福祉の実態を多角的に明らかにするため、複数のニーズ調査を並行して実施しています。
7つの対象地区
地図上の地域名をクリックすると、各サイトの詳細ページに移動します。

各活動の詳細についてのページ
- フォーカスグループ・インタビュー
本研究班の具体的な支援活動は、各サイトにおけるヒアリング調査をもとに計画されています。調査は、研究機関の調査担当者と支援のファシリテーターが対象地域に赴き、現地支援者5~10名を含めたヒアリング調査を実施してきました。 - コンサルティング活動
ヒアリング調査で抽出されたニーズ・課題にもとづいて、支援のファシリテーターが担当地区にて、コンサルティング、研修活動、アウトリーチ活動の先進地の見学、支援活動の援助などの多様なサポート・研修活動を計画し展開してきました。 - 研修活動・交流会
抽出されたニーズ・課題に基づき、対象地域の精神医療福祉の関係者を対象とした情報交換や支援技術の習得等のための研修会を開催してきました。 - ニーズ調査
研究機関が中心となり、重い精神障害を持つ者(精神障害者保健福祉手帳の所持者)や精神保健福祉事業所の利用者の震災前後におけるサービス利用の状況などに関する実態調査を実施してきました。