「東京都難治性精神疾患相談窓口」を開設いたしました

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2022年11月21日
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)
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「東京都難治性精神疾患相談窓口」を
開設いたしました

 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)では東京都難治性精神疾患地域支援体制構築事業の一環として東京都より委託を受け難治性精神疾患の専門的治療にかかわる医療者、事業者および行政関係者の相談を受ける「東京都難治性精神疾患相談窓口」を2022年11月14日に開設いたしました。
 クロザピンやECTは高い専門性を要するため実施している病院は決して多くありません。東京都では、専門的治療を深く知ることを目的として医療者、事業者、行政関係者向けの難治性精神疾患研修を実施するとともに、入院が長期化しやすい難治性の精神疾患を有する患者さまで、クロザピンやECTを用いた専門的治療を必要とする方が、安心して治療にアクセスできるように、そして、その後、地域で生活する支援体制の構築に向けた取組を行っています。

1.難治性精神疾患に関する専門的治療

・クロザピン
治療抵抗性統合失調症への効果が非常に高い治療薬です。本邦では2009年に薬事承認され、定期的な診察・検査を行うことで安全な医療を提供できています。実際に長期入院していた治療抵抗性の統合失調症患者が退院できた事例が多くみられます。

・電気けいれん療法(ECT)
ECTはうつ病に限らず、双極性障害、統合失調症においても高い効果が期待できる治療法の一つであるため、臨床で使用されています。全身麻酔をかける修正型、パルス波治療器、講習会の定期開催、実践的マニュアルの刊行など、安全な実施方法が確立しています。

2.「東京都難治性精神疾患相談窓口」とは

「東京都難治性精神疾患相談窓口」では、東京都内で精神科病院等に従事する職員や、地域で難治性疾患を有する患者さまへの支援に携わる事業者及び行政関係者から専門的治療(クロザピン・ECT)に関する相談を受け、助言する窓口です。

3.相談方法

ホームページ上の相談連絡票より常時相談が可能です。相談を受付後、メールまたはオンライン面談での回答となります。

「東京都難治性精神疾患相談窓口」ホームページ
https://tokyo-nanchi-soudan.ncnp.go.jp/

お問い合わせ

<報道に関するお問い合わせ>
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 
総務課 広報室
〒187-8551 東京都小平市小川東町4-1-1
TEL: 042-341-2711(代表) 
Fax: 042-344-6745
e-mail:ncnp-kouhou(a)ncnp.go.jp


<「東京都難治性精神疾患相談窓口」に関するお問い合わせ>
野田 隆政
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 
国立精神・神経医療研究センター病院 精神科医長
〒187-8551 東京都小平市小川東町4-1-1
TEL: 042-341-2711(代表) 
e-mail:t-noda(a)ncnp.go.jp

※e-mailは上記アドレス(a)の部分を@にかえてご使用ください。