「福井県摂食障がい支援拠点病院」が新たに指定! 全国で6カ所目、北陸地方では2カ所目の支援拠点病院

「福井県摂食障がい支援拠点病院」が新たに指定! 全国で6カ所目、北陸地方では2カ所目の支援拠点病院

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2023年10月2日
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)
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「福井県摂食障がい支援拠点病院」が新たに指定!
全国で6カ所目、北陸地方では2カ所目の支援拠点病院

国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の摂食障害全国支援センターは、新たに「福井県摂食障がい支援拠点病院」に指定される福井大学医学部附属病院の運営サポートをしていきます。支援拠点病院は全国で6カ所目、そして北陸地方では昨年の石川県に続き、2カ所目となります。さらに、全国各地での支援拠点病院の指定へ向けたサポートを強化していきます。

国内で摂食障害に特化した治療やこれらのサポートが受けられる病院は限られています。この問題に取り組むため、国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の摂食障害全国支援センターでは、都道府県ごとに「摂食障害支援拠点病院」を設けることを目指しています。

新たに指定された福井県摂食障がい支援拠点病院では、福井県の患者様やそのご家族、支援者向けの電話相談を開始します。また、県内での医療連携強化や摂食障害の啓発活動、学校や地域団体との連携を進めていきます。摂食障害全国支援センターや既存の5支援拠点病院とともに、これらの活動を一層強化していきます。

<摂食障害とその治療>
摂食障害は、拒食症や過食症として知られ、特に若い女性に多いと言われていますが、実際には年齢や性別を問わず、多くの人がこの病気になる可能性があります。日本では約24万人が摂食障害とされ(精神保健福祉資料:2019年NDBデータ)、これは非常に多くの人々が関わっている問題です。特に拒食症の死亡率は約5%とされ(Steinhausen, Am J Psychiatry 2002)、治療体制の強化が望まれています。摂食障害の治療は、一つの診療科や病院だけで行うものではありません。内科、心療内科、小児科、精神科など様々な診療科の協力が求められます。さらに、医療機関だけでなく、学校や地域の組織とも連携し、幅広いサポート体制が必要となります。地域での啓発活動や学校関係者との連携も必須となります。

お問い合わせ先

<本件に関する取材のお問い合わせ先>
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 総務課 広報係
〒187-8551 東京都小平市小川東町4-1-1
TEL: 042-341-2711(代表) Fax:042-344-6745
E-mail:ncnp-kouhou(a)ncnp.go.jp

<「福井県摂食障がい支援拠点病院」に関するお問い合わせ>
小坂 浩隆(こさか ひろたか)
国立大学法人福井大学医学部附属病院 神経科精神科 科長
国立大学法人福井大学医学系部門病態制御医学講座 精神医学 教授
〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3
TEL:0776-61-8363
E-mail:hirotaka (a)u-fukui.ac.jp

※E-mailは上記アドレス(a)の部分を@にかえてご使用ください。