2023年12月21日
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター病院 臨床検査部 ブレインバンク（部長：髙尾昌樹）の佐野 輝典 医師が、第64回日本神経病理学会学術研究会（開催時期：2023年7月6日～8日、開催地：神戸）にて、論文「Unique Lewy pathology in myotonic dystrophy type1」が評価され、日本神経病理学会賞を受賞しました。

＜受賞演題＞
「Unique Lewy pathology in myotonic dystrophy type1」
（筋強直性ジストロフィーtype1におけるLewy小体病理 ）
＜論文の要旨＞
筋強直性ジストロフィーtype1（DM1）は成人で最も頻度の高い筋ジストロフィー疾患です。この研究はNCNPにおける32例のDM1の剖検例を用いて行いました。そして、DM1の方の脳には、Lewy小体病理が高頻度に出現する特徴があることを示しました。Lewy小体病理はパーキンソン病やLewy小体型認知症に特徴的な病理所見です。この研究はDM1の病態解明に有用であるのみならず、Lewy小体病理が脳にどのように生じて、脳の中を広がってしまうかを解明する手掛かりになると考えています。

参考リンク
■第64回日本神経病理学会総会学術研究会HP（外部リンク）
https://www.c-linkage.co.jp/jsnp64-jsn66/index.html


■論文情報はこちらからご覧ください
NCNPブレインバンクHP：インフォメーション
「佐野輝典先生の論文が日本神経病理学会賞を受賞しました」
https://brain-bank.ncnp.go.jp/news_detail.php?@uid=UANffWV1vX8ihmu