開催概要
【日時】前半(1.5日):令和5年8月31日(木)~9月1日(金)
後半(2.5日):令和5年9月20日(水)~9月22日(金)
【場所】前半:オンライン開催
後半:対面開催(国立精神・神経医療研究センター 教育研修棟 ユニバーサルホール)
※COVID-19の感染拡大によってはオンラインのみの開催となることもあります。
【定員】 20名(応募者多数の場合は選考)
【対象者】精神保健医療福祉業務に従事する医師、看護師、保健師、精神保健福祉士、社会福祉士、作業療法士、公認心理師、臨床心理士の資格を有する方。または公的機関や教育機関に勤務し、精神保健医療福祉業務に従事する方。過去にPTSDの診断、評価、基本対応についての系統的な講義・研修に参加された方。(PTSD対策専門研修など)
【課程担当】行動医学研究部
目的
日本でのPTSDの生涯有病率は1.3%でパニック障害の1.0%よりも多く、PTSDはごくありふれた精神疾患ですが、有効な治療を受けている方はごく一部です。持続エクスポージャー療法(Prolonged Exposure Therapy; PE) はPTSDに対する治療法として各種ガイドラインでももっとも強く推奨された治療法であり、日本でも平成28年4月からは健康保険適用になっています。この治療法の特徴は治療者が患者に寄り添って安全にトラウマ記憶に触れることを通じて、安心感を確認しながらトラウマの影響を受けた感情と認知を修復し、回復のプロセスを共に歩むことにあります。
精神保健研究所はこの治療法の開発者である米国ペンシルベニア大学精神科のフォア教授を2003年に日本に招聘して日本で初めてのPEワークショップを開催し、それ以来、同大学精神科の不安治療研究センターと研究提携書(MOU)を締結し、この治療法の普及、訓練に取り組んで来ました。このワークショップはフォア教授に公認され、同教授から提供されたスライド等の資料を用いて行われ、同意を得た患者の治療ビデオを呈示し、ロールプレイを取り入れた実践的な研修となります。
研修主題
PTSDの持続エクスポージャー療法を実施できる人材を育てるため、治療原理、手続、スキルを系統的に習得する。
課程内容
前半:
PTSDの診断評価と治療研究 (3.0)
PEの治療原理と概要 (3.0)
導入と心理教育 (3.0)
後半:
現実エクスポージャー (3.0)
想像エクスポージャー (3.0)
ホットスポット (3.0)
様々な感情 (1.5)
適切な感情的関与 (3.0)
PE実施の配慮 (1.5)
*講義とロールプレイ、グループ討論を含む
合計 24時間
申込方法・期間
WEB
※所属長の推薦書の送付が必要です
申込期間:令和5年6月19日(月)~7月10日(月)
Webでの申込完了後1週間以内(最終締切7/14(金))に、推薦書をご郵送ください。
推薦書は申込完了後に自動送信されるメールにも添付されております。
メールの到着を必ずご確認ください。メールが届かない場合はseiken-kensyu@ncnp.go.jpまでその旨ご連絡ください。
推薦書郵送先
〒187-8553
東京都小平市小川東町4-1-1
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
研究所事務室 研修担当 宛
受講料
60,000円