睡眠医学研究用バイオバンク(SBRB)について

本事業は、日本睡眠学会、日本時間生物学会の後援のもと、精神・神経疾患研究開発費事業から資金提供を得てスタートしました。国内の主立った睡眠医療施設、研究中核施設、研究連携施設など40 以上の医療研究施設が参加して行われています(2016 年1 月時点)。

日本人の約3 割が何らかの睡眠問題を抱え、日常生活に支障をきたしており、現在でも、不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群、レストレスレッグス症候群、概日リズム睡眠障害などさまざまな睡眠障害で治療を受けられている数多くの患者さまがいらっしゃいます。このように、近年、睡眠医療の必要性は急増しています。

新しい睡眠医療(診断、治療、予防技術)の開発には、みなさまからご提供いただく研究用リソースが不可欠です。研究用リソースとは患者さまの医療情報(診断名、症状、治療歴、転帰、検査結果、生活習慣、睡眠データなど)と病因究明に必要となる検体(血液、髄液、細胞など)をさします。

研究用リソースを利用して行われる研究から得られる成果は、現在、睡眠障害に悩まされている人々だけでなく、将来の世代、あなたのお子さんやお孫さんの世代の人々を病気から救うことができる可能性を秘めています。

SBRB 事業の主旨をご理解のうえ、ぜひご協力をいただきますようお願い申し上げます。