オレンジカフェの振り返り(No.15~)
毎月1回開催しており、参加者同士の交流や相談、治験等の情報提供等を行っています。
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No.15
こんにちは。オレンジカフェの松井です。現在、新型コロナウイルス感染症まん延防止中ということもあり、3月はオンライン(zoom)のみでカフェを行いました。先月に引き続き、話し合われた内容につきまして、参加できなかった皆さまにもご紹介していこうと思っております。
次回、4月は2022年4月27日㈬14:00~、オンライン開催予定です。URLはのちほどお送りいたします。皆さまの御参加をお待ちしております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
◆介護に対する家族内での不一致
(質問)
実際に介護をしている家族と、そうではない家族(実際に介護をしていない家族や遠くの親戚など)とでは、介護に対する考え方が違ってしまいます。
(参加者の意見)
・実際に介護をしている方に合わせるべきである。どうしても他の家族の方に理解してもらえない際には、実際に介護を体験してもらってみる。
・当事者同士ではどうしてもギスギスしてしまう可能性があるので、第3者に介入してもらうことも良いかもしれない。
・ずっと一緒にいるのが必ずしも良い介護ではなく、心と体のゆとりがあってはじめて良い介護につながるかもしれない。
◆市民公開講座
2022年5月14日(土)13:30~(12:15~会場)
「認知症を予防して活きいき長生き」
演者:渡部尚市長(東村山市)、健康増進課長(東村山市)、塚本忠認知症疾患医療センター長、野埼和美認知症認定看護師、阿部康二病院長
共催:東村山市
会場とオンラインの同時開催となります。
会場:東村山市中央公民館ホール 定員200名(事前申し込み制)
オンライン:Zoomウェビナー 定員1000名(事前申し込み不要)
申込方法などにつきましては、下記をご覧ください。
「みんなで考える認知症予防」が2022年3月19日(土)14:00~16:30にオンライン(Zoom)にて開催されました。
◆4つの視点で思考を整理する「四分割法」
医療の現場では、以下の4軸を用いてそれぞれの見解を埋めて、集まった情報を整理していきます。在宅介護の方針を決める際にも応用できます。
(1)医学的適用:医師による診断や予後、治療の目的と目標、治験による弊害、在宅で可能な医療サービスなど。
(2)本人の意向:本人による意思表示(本人が望むこと・望まないこと)、生活のなかで大切にしているもの、価値観など。意思表示が難しい場合は、本人に代わって判断や決定を委ねられている人の意見。
(3)QOL<クオリティ・オブ・ライフ>:客観的に見た人としての生活の質。治療によって元の生活に戻る可能性、回復したことで享受できる身体的、精神的、社会的な利益など。
(4)周囲の状況:家族の事情、経済的な問題、介護や医療などサポート側の状況など。なるべく多くの情報や意見を集め、ぞれぞれの軸に当てはまる要素を書き出していきます。家族で話し合うだけでは気づかない事実や問題も明らかになり、誰が見ても同じように状況を理解できることが大きなメリットとなります。これを機に「本人にとって最も良い選択は何か」を話し合うと、それぞれが自分の主張をぶつけ合うだけの堂々巡りの議論にはならないかもしれません。