Okubo M, Ogawa M, Eura N, Inoue YU, Dewa KI, Owa T, Miyashita S, Murakami T, Nakamura H, Hayashi S, Nonaka I, Ogata K, Hoshino M, Inoue T, Nishino I, Noguchi S.
SNUPN variants cause spinocerebellar atrophy by disrupting global splicing in cerebellar Purkinje cells. Brain. 2026 Feb 18:awaf348. [Online ahead of print]
Minekawa E, Oto Y, Muro Y, Nishino I, Fukuda T, Yoshida K, Ukichi T.
Acute muscle injury and subcutaneous edema in a patient with anti-nuclear matrix protein-2 antibody positive dermatomyositis sine dermatitis: A Case Report. Intern Med. 2026 Feb 17. [Online ahead of print]
論文概要
皮膚筋炎は近位筋筋力低下と特徴的な皮疹を呈する炎症性筋疾患として知られるが、皮疹を欠く皮膚筋炎(dermatomyositis sine dermatitis; DMSD)という病型が存在する。本症例は42歳男性で、筋痛、筋力低下、著明な血清CK上昇(3万U/L以上)を呈した。特徴的な皮疹を欠き、MRIで筋および皮下組織に浮腫性変化を認めた。当初は薬剤誘発性の横紋筋融解症が疑われたが、補液後にCKが再上昇し、嚥下障害や呼吸筋障害を来した。筋生検で皮膚筋炎に特異的な所見(perifascicular atrophy、MxA陽性)を認め、抗NXP-2抗体陽性であったことから 抗NXP-2抗体陽性DMSD と診断された。抗NXP-2抗体陽性皮膚筋炎は皮下浮腫や高度なCK上昇を伴い、横紋筋融解症と鑑別が困難な場合がある。後者として治療反応性が不良な場合には、炎症性筋疾患を念頭に筋生検や自己抗体検査を検討することが重要である。
Boivin M, Yu J, Eura N, Schmitt L, Pietri D, Grandgirard E, Goetz-Reiner P, Plassard D, Nahy C, Maglott A, Morlet B, Gao C, Lefebvre E, Philipps M, Eberling P, Pichot A, Rossolillo P, Thibault C, Oulad-Abdelghani M, Nishino I, Yang K, Wang N, Wang Z, Deng J, Charlet-Berguerand N.
GGC repeat expansions within new open reading frames are translated into toxic polyglycine proteins in oculopharyngodistal myopathy. Nat Genet. 2026 Feb 17. [Online ahead of print]
Johari M, Folland C, Saito Y, Oud MM, Parmar JM, Töpf A, Kurbatov S, Ampleeva M, Zakharova EY, Chekmareva IA, Shirokova KS, Atiakshin D, van Beek R, Gardeitchik T, Kamsteeg EJ, Medici E, Donker Kaat L, Nemoto J, Komaki H, Okabe T, Kimoto Y, Tokito T, Nakanowatari M, Oya Y, Bruels CC, Stafki SA, Estrella EA, Littel HR, Kunkel LM, Kang PB, Osei-Owusu I, Pais L, O'Leary M, Austin-Tse C, O'Donnell-Luria A, Mangilog B, Genetti CA, Valivullah ZM, Radio FC, D'Amico A, Ciolfi A, Tartaglia M, Perrin A, Van Goethem C, Sole G, Martin-Négrier ML, Cossée M, Milic Rasic V, Kovacevic G, Kosac A, Moreno CAM, Gontijo Camelo C, Zanoteli E, Habib C, Fahey MC, Beggs AH, Poulsen NS, Vissing J, Straub V, Savarese M, Tasca G, Voermans NC, Laing NG, Udd B, Nishino I, Ravenscroft G.
Missense variants in TUBA4A cause myo-tubulinopathies. Brain. 2026 Feb 12:awag059. [Online ahead of print]
論文概要
チューブリン病は、微小管の主要構成要素であるα-およびβ-チューブリンをコードする遺伝子の変異に起因する広範な疾患群を包含する。これまでの研究では、de novo または優性遺伝性の TUBA4A ミスセンス変異が、筋萎縮性側索硬化症、前頭側頭型認知症、遺伝性痙性失調症などの神経変性表現型と関連していることが示されており、最近では孤立性の先天性ミオパチーの報告も1件あるが、TUBA4A 関連疾患の表現型および遺伝子型の全容は、依然として完全には解明されていない。この多施設共同研究では、19家系の31患者において、13の新規TUBA4Aミスセンス変異を同定した。注目すべきは、17家系の罹患個体において、中枢神経系への関与や関連疾患の既往歴が認められない一次性の体軸性ミオパチーが呈された点である。残る2家系では、近位筋・体軸筋の筋力低下を伴う小脳性運動失調とてんかんを有する家系例を観察し、TUBA4A変異と多系統性タンパク質病変との関連性を初めて実証した。本コホートでは多様な遺伝子型と遺伝様式が認められた:4家系ではTUBA4Aヘテロ接合体による常染色体優性遺伝を示し、3例の発端者はTUBA4Aホモ接合体を有し、両アレル遺伝子型が疾患関連と判明した一方、ヘテロ接合体保因者は無症状であった; 5例は新規変異を有し、ヘテロ接合性TUBA4A変異を有する9例は「孤立性散発例」と分類された(親の検体が入手不可)。臨床表現型は軽度から重度のミオパチーまで多様で、主に体幹筋と傍脊柱筋が影響を受けた。発症時期は先天性から成人後期まで多様であった。クレアチンキナーゼ値も正常から高度上昇まで変動した。心機能は全症例で保たれていた。筋生検では筋線維径の変動、筋線維萎縮、ネマリン小体、コア様構造、内在核、筋内鞘線維化など多様な病理所見が認められた。免疫組織化学染色では、タンパク質病変の証拠が認められ、患者の筋線維において自己貪食作用の特徴とTUBA4Aの蓄積が観察された。補完的なin silicoおよびin vitro解析により、同定されたTUBA4A置換変異が著しいタンパク質異常を引き起こし、微小管動態に差異のある影響を及ぼす可能性が示唆された。本知見は、筋管状タンパク質病変を、ミオパチーおよび筋病変を伴う多系統性タンパク質病変の両方を包含する独立した臨床実体として確立するものである。本研究は、常染色体優性遺伝やde novo変異、神経変性症状といった従来の枠組みを超え、TUBA4A関連疾患の表現型・遺伝子型のスペクトルを拡大するものである。これらの結果は、中枢神経系の関与の有無にかかわらず、体軸性ミオパチーおよび多系統性タンパク質病の鑑別診断においてTUBA4A変異を考慮することの重要性を強調している。
Murakami A, Abe H, Kikuchi T, Kidani S, Nishikawa Y, Isayama T, Matsuzawa S, Sato S, Nakashima R, Okiyama N, Fujimoto M, Nishino I, Kuwana M.
Development of enzyme-linked immunosorbent assays for the detection of myositis-specific autoantibodies against signal recognition particle, nuclear matrix protein 2, and small ubiquitin-like modifier activating enzyme. Mod Rheumatol. 2026 Feb 10:roag003. [Online ahead of print]
Iida A, Funaguma S, Nishino I.
Ectopic co-expression of canonical and LINE1 and THE1A-exonizing IL23R transcripts in sarcoid myopathy. J Hum Genet. 2026 Jan 13. [Online ahead of print]
Shimazaki R, Noguchi S, Hayashi S, Nishino I.
Imaging Features of Skeletal Muscle and Their Correlation With Clinical Findings in Emery-Dreifuss Muscular Dystrophy Caused by EMD Variants. Muscle Nerve. 2026 Mar;73(3):471-479. Epub 2026 Jan 7.
Shimazaki R, Noguchi S, Yoshioka W, Takizawa H, Takahashi Y, Hayashi S, Nishino I.
Muscle imaging of patients with RYR1-related myopathies and its significance to clinical features. Neuromuscul Disord. 2025 Nov;56-57:106275. Epub 2025 Nov 6.
論文概要
RYR1関連ミオパチー(RYR1-RMs)は、特徴的な臨床症状と筋病理所見を示す疾患群として知られている。近年、筋画像検査は診断において重要性が高まっており、疾患によっては臨床試験において画像データが評価指標として用いられている。本研究では、RYR1-RMs における脂肪置換パターンを明らかにし、それらが臨床症状とどのように関連するかを検討することを目的とした。
合計36名のRYR1-RM患者を対象にmodified Mercuri score(mMS)を用いて47筋の脂肪置換をスコアリングした。患者は、central core disease(CCD)、Congenital neuromuscular disease with uniform type 1 fiber(uCNMD)、central core disease with atypical core、multiminicore disease(MmD)、dusty core disease、myopathy with central nuclei の6つの疾患群に分類した。
解析では、UMAP(Uniform Manifold Approximation and Projection)による次元圧縮と階層的クラスタリングを用いた。その結果、RYR1-RM患者はUMAP上で互いに近い位置に分布した。また、ヴァイオリンプロット解析により、全身の脂肪置換の時間的推移が明らかとなった。画像データと呼吸不全、歩行障害、側弯症、さらに筋病理所見との間に有意な相関が認められた。
総合すると、RYR1-RM患者には共通した脂肪置換パターンが存在し、進行性の脂肪置換が確認された。本研究は、筋画像を疾患進行や治療効果の指標として確立するための基盤となる知見を提供する。
Gerlach Melhedegaard E, Rostedt F, Gineste C, Seaborne RA, Dugdale HF, Belhac V, Zanoteli E, Lawlor MW, Mack DL, Wallgren-Pettersson C, Hessel AL, Jungbluth H, Laporte J, Saito Y, Nishino I, Ochala J, Laitila J.
Myosin inhibition partially rescues the myofibre proteome in X-linked myotubular myopathy. JCI Insight. 2025 Nov 4;10(24):e194868. eCollection 2025 Dec 22.
論文概要
X 連鎖性ミオチュブラーミオパチー(XLMTM)は、MTM1遺伝子の病的バリアントに起因するまれで、しばしば致死的な先天性ミオパチーである。その下流に位置する分子・細胞レベルのメカニズムは、現在も十分に解明されていない。骨格筋で最も豊富に存在するタンパク質であるミオシンは、他の先天性ミオパチーの病態生理に関与することが知られている。そこで本研究では、XLMTMにおいてもミオシンが機能障害を呈するかどうか、さらにそれが潜在的な治療標的となり得るかを明らかにすることを目的とした。この目的のため、ヒト患者およびイヌ・マウスモデルの骨格筋組織を用い、Mant-ATP chase実験とX線回折解析、さらにLC/MSベースのプロテオミクス解析を行った。XLMTM患者では、ミオシン分子が構造的に乱れ、ATPを消費する生化学的状態を優先的にとることが明らかとなった。このリン酸化関連の(不)適応は、XLMTMイヌにおける筋線維エネルギープロテオームの顕著なリモデリングにも反映されていた。これらの結果と一致して、MTM1欠損マウスにおいてミオシンATP消費の増加を確認した。そこで今回、このマウスに対しミオシンATPase阻害薬であるmavacamtenを投与した。4週間の治療後、筋線維プロテオームに部分的な回復が認められ、とくに細胞骨格、サルコメア、エネルギー代謝関連経路に関わるタンパク質の改善が顕著であった。総じて、本研究は、複雑なXLMTM筋病態に対する新たな潜在的薬剤作用機序として、ミオシン阻害の有望性を示している。
Ishida R, Eura N, Nishimori Y, Yamanaka A, Sugata M, Kiriyama T, Nishino I, Sugie K.
A case of asymptomatic hyperCKemia for 40 years leading to a diagnosis of treatable immune-mediated necrotizing myopathy. Neuromuscul Disord. 2025 Nov;56-57:106215. Epub 2025 Sep 15.
論文概要
免疫介在性壊死性筋症(IMNM)は、重度の筋壊死を伴いながら、炎症所見は最小限であるという特徴を持つ、稀ではあるが治療可能な炎症性筋疾患である。IMNMは通常、進行性の近位筋筋力低下と著明な血清クレアチンキナーゼ(CK)値の上昇を呈する。本報告では、抗SRP抗体に関連する非典型的なIMNM症例を提示する。本症例では、筋症状発症前の40年間にわたり高CK血症が持続した。極めて長期にわたる無症状経過から、当初は遺伝性筋疾患が考えられたが、筋MRIにおいて、選択的脂肪置換がみられず、筋の浮腫性変化を認めたことから、炎症性疾患を疑った。筋生検を行い、病理所見では、散在する壊死・再生線維、軽度のMHC class Iの発現、IMNMの特徴の一つであるp62の顆粒状沈着を認めた。プレドニゾロン、IVIgによる治療で、CKは低下し、筋力の改善を認めた。画像所見が治療可能な疾患であるIMNMの診断を導き、免疫療法の成功につながった一例であった。
Tsujihata T, Miyake H, Iwai-Kanai E, Sumiyoshi S, Kubo T, Nishino I, Hatta K.
Microscopic Polyangiitis Initially Suspected of Being Anti-synthetase Syndrome. Intern Med. 2026 Feb 15;65(4):601-605. Epub 2025 Jul 24